ワインの「フルボディ(ボディ)」の意味って?オススメのフルボディ赤ワイン 8選

この「フルボディ」ってどういう意味?これを知っていたらワイン通!

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あなたは「フルボディ」という言葉を知っていますか?

えっ、フルボディ?
ボディという英語は身体のことだし・・・、ひょっとして筋肉ムキムキのこと・・・?

もしかするとそう思われたかもしれませんが、この「フルボディ」という言葉はワインの世界で使われる言葉。
フルボディは「フル」+「ボディ」で構成される言葉。
「ボディ」という言葉は直訳すると「身体」をあらわす意味ですが、実はワインの味や香りの複雑さを表しています。

こんにちは!
ワイン大好き、お肉大好き、元バーテンダー「美味しいワイン」編集部のヒトミです。

ワインはとっても奥が深いお酒。
その味や香りを言葉で表現しようとしても、なかなかいい言葉が出てきませんよね。
そんな中、ある人はこう考えました。

「ボディという言葉を使って、味や香りの複雑さを表現してみるといいかも。
たとえば、フルボディやミディアムボディ、ライトボディといったように」

実は従来、ワインの世界では味を「男性的」「女性的」といった言葉でたとえることが多くありました。
つまり、ワインの味を人にたとえて表現することが多かったんです。
だったら、それをそのままワインの味や香りをあらわす言葉にしちゃおう!ということで生まれたのが、ボディという言葉。
ワインを人にたとえる上で、これ以上ないくらいしっくりくる言葉として選ばれたんですね。

そして、ボディの中でも「フルボディ」という言葉は、最も濃厚なワインを指すようになりました。

ただ、ワイン初心者の方の中には、フルボディのワインと聞くと「味が渋くてちょっと苦手・・・」という方がいらっしゃるかもしれません。
ボディという言葉は、赤ワインの味や香りの複雑さをあらわす際によく使われるのですが、フルボディの赤ワインは基本的に渋みが多いワインです。
その理由は、赤ワインには渋みのもとである「タンニン」が多く含まれているからなのですが、もし、"フルボディ=ただの渋いワイン"と考えているのなら、とっても勿体ないです!
なぜなら、フルボディの赤ワインは、飲み方を工夫するだけで、その渋さに先にある深い深い味わいを感じることができるからです。

肉料理と赤ワイン

たとえば、「デキャンタージュ」をすることで、その味や香りが大きく変わるって知ってましたか?
デキャンタージュとは、ワインを空気に触れさせるために専用の容器にワインを移すことを指します。
最近では、このデキャンタージュをおこなうポアラーというグッズが大人気で、通販サイトではしょっちゅう売り切れていることも。

また、フルボディのワインはガッツリ系のお肉との相性バツグン!
ワインと料理の相性を男女の結婚にたとえて「マリアージュ」という言葉で表しますが、フルボディのワインはまさに、料理とのマリアージュによって、その味わいが劇的に変わるワインなんです。

だから、ワイン通の方は、フルボディを好んで飲まれるケースが多いです。

というわけで、今回の記事では、ワインの中でも最も濃厚といわれているフルボディのワインの楽しみ方をお伝えします。
記事を読んだあとは、きっとフルボディのワインの魅力にとりつかれているはず!?

それではまいりましょう!

フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの違い

赤ワイン伯爵

ヒトミよ。
冒頭の「ボディ」の解説はなかなかわかりやすかったな。
教科書に載せていいレベルだ。

ヒトミ

あ、赤ワイン伯爵!
ありがとうございます!
実は私、バーテンダー時代に、ワイン初心者のお客さまから「ワインのボディってぶっちゃけどういう意味なの?」って聞かれることが多くて、そのときに、どう説明するといいのかを勉強したんです。

赤ワイン伯爵

なるほど。
お主は元バーテンダーだったのだな。

ちなみに、私が「ボディ」の解説をするときには、いつも次のようなフリップを用いる。

ズバリ!ボディを人の顔の濃さにたとえるとこうなる!

赤ワインのボディのイメージ

ヒトミ

顔というより、フルボディの方の筋肉が気になります。

さて、小芝居はこれくらいにして。
ここからは私ヒトミが、さらに詳しい説明をおこなっていきます。

先ほど、ワインのタイプは「ボディ」で分けることができるといいました。
ワインの世界では味や香りを「重さ」で表現することもありますが、このボディという言葉を使えば重さのイメージもしやすくなりますよね。
(ボディだけに体重が重い、軽い的な)

たとえば、赤ワインの世界では、味や香りの傾向を以下の3つに大きく分けています。

赤ワインのイラスト

  • フルボディ

    渋みが強く、味や香りが濃厚で、色も濃い赤ワインのことを指します。
    言葉であらわすと、主張が強く、ズシッと「重い」ワイン。

  • ライトボディ

    フルボディと対極にあり、色が薄く、飲んだ時に渋みが少ない赤ワインのことを指します。
    言葉であらわすと、主張は控えめで、サラッと「軽い」ワイン。
    口当たりが軽く、飲みやすいワインが多いので、初心者でも飲みやすい赤ワインです。

  • ミディアムボディ

    フルボディとライトボディのちょうど中間にあたるワインです。
    渋みや酸味、香りがほどよいバランスの赤ワインが多いです。

ちなみに、ワインの濃厚さはアルコール度数の高さに比例する傾向があります。

一般的に、ワインのアルコール度数は11~14%ですが、ズシッと重いフルボディのワインの場合は13%を超えるものが多くあります。
逆に、サラッと軽いライトボディのワインは、アルコール度数がフルボディより低いものが多いです。

実際には、ワインのアルコール度数は、使用するブドウの完熟具合やワインの醸造方法で変わってくるのですが、ひとまずは、フルボディのほうがライトボディよりアルコール度数は高めというふうに憶えておいてくださいね。

白ワインにもボディという表現を使うことがあります!

白ワイン

ボディという言葉を聞くと赤ワインを連想される方は多いと思いますが、実は、白ワインでもボディという言葉を使う場合があります。

たとえば、果実味が強かったり、香りが豊かで濃厚な味わいの白ワインはフルボディといわれたり、逆に、爽やかで飲み口が軽い白ワインはライトボディと呼ばれたりするんです。

一般的に白ワインのタイプは「甘口」「辛口」で分類されることが多いので、ボディという言葉は赤ワインの専売特許のように思われていたかもしれませんが、白ワインの味を表現する際にボディという言葉を使っても間違いではないんですね。

ちなみに、白ワインのボディの重さも、赤ワインと同じように、ワインの「色の濃さ」である程度見分けることができます。
濃い黄色がかった白ワインはしっかりしたボディのものが多く、それに対して、薄い緑のような淡い色をしたものは軽めのボディのものが多いんです。


ボディという言葉を憶えておくだけで、ワインの世界をもっと楽しめるようになります。
では続いて、なぜ、フルボディのような濃厚なワインが生まれるのかを説明していきます。

ここからは、フルボディ=赤ワインという流れで話していきたいと思います。

フルボディはなぜあんなに濃厚な味わいなの?濃厚さを生み出す3つの要素

さきほどもお話ししたとおり、フルボディは赤ワインのなかでも最も味と香りが濃厚なタイプ。
では、その濃厚さはどうやって生まれているのでしょうか?

そこには大きく分けて以下の3つの理由がありました。

■フルボディが濃厚になる3つの理由

  1. 渋みや果実味が強いブドウの品種を使っている
  2. 日照時間が長く、温暖な気候の地域でつくられることが多い
  3. ワインを樽で長期熟成させることが多い

この3つの理由について、深掘りしていきます!

1.渋みや果実味が強いブドウの品種を使う

ワインのボディを決める大きな要素のひとつは、ブドウの品種。
フルボディの場合、渋みや果実味が強いブドウの品種をあえて使うことで、その濃厚さを生み出しています。

フルボディに使われることの多いブドウの代表的な品種は以下の3つです。

■フルボディのワインに使われる代表的なブドウ品種 3つ

黒ブドウ

  1. カベルネ・ソーヴィニヨン

    赤ワインに使われる黒ブドウの中で、もっとも有名な品種です。
    カシスやブルーベリーのような力強い香りと、タンニンがしっかり感じられるのが特徴です。

  2. メルロー

    世界中で広く栽培されている品種です。
    プラムやブラックチェリーのような香りがします。
    カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、タンニンや酸味が穏やかで、やさしい味わいが特徴です。

  3. シラー

    フランスのローヌ地方を中心に栽培されている品種です。
    カシスのような香りと、しっかりしたタンニン、そしてスパイシーな風味が特徴です。
    熟成させるとカラメルや焼き菓子のような甘い香りが加わって、エレガントな味わいになります。
    このシラーは、オーストラリアに持ち込まれてシラーズという名前でも知られています。
    もとはシラーと同じ品種ですが、違う土地で栽培されてきたため、味わいや香りに違いがある姉妹種のような存在です。

赤ワイン伯爵

これら以外にも、マルベックやテンプラニーリョ、カルメネールといったブドウ品種も有名だ。
また、いろいろなブドウ品種をブレンドしてつくる場合もあるのだよ。
だから、ワインづくりは奥深いのである。

2.日照時間が長く、温暖な気候の地域でつくられることが多い

フランスブルゴーニュワイン畑

さきほどお話ししたとおり、ブドウの品種はワインのボディを決める大事な要素。
ただ、どんなブドウ品種も、育て方によって風味が変わってきます。
そのため、どんな気候や風土の地域で育てるかがポイントになってくるんです。

とくにフルボディのワインの場合、しっかり完熟したブドウを使う必要があるため、地域選びは超重要。

ブドウを完熟させるためには、十分な日照時間と温暖な気候が不可欠です。
よって、たとえば、フルボディのワインの産地として有名な「フランス・ボルドー」などは、日照時間が長く、比較的暖かい地域なんですね。

最近話題のチリのワインが人気なのは、チリという国が、日照時間が長く、比較的暖かい地域だからなんです。

逆に、日照時間が短くて寒冷な地域は、フルボディのワインをつくるのにあまり向いていません。
よって、白ワインやスパークリングワインをつくっていることが多いんですね。

赤ワイン伯爵

スパークリングワインの代名詞「シャンパン」の生産地であるフランス・シャンパーニュ地方は、フランスのワイン生産地の中で最北端に位置している。
いわゆる寒冷な地域のため、フルボディの生産には向いていない。

しかし、その寒冷な気候を利用して、白ワインを使ったスパークリングワインをつくっているのだ。

地域ごとにつくれるワインの向き不向きがあるということを知れば、ワインの世界がより面白くなるぞ。

3.ワインを樽で長期熟成させることが多い

熟成

ワインは樽やステンレスタンクの中で熟成させてつくるお酒です。
実は、この熟成をどのようにおこなうかによっても、ワインの味わいは変わってきます。

一般的に、フルボディのワインは樽で長い期間熟成させたものが多いんです。
なぜなら、樽で熟成させると、樽に使っている木の成分がワインに移り、独特のコクや香りが生まれ、しっかりした味わいになるからです。

逆に、ステンレスタンクで熟成させた場合、樽の影響が出ないので、ワインの味に果実味が素直に出ます。


ワインのボディは、このようにいろんな要素が組み合わさって決まるものなんです。
奥深いですね~。

フルボディのワインは味や香りが濃厚なワインですが、同時に渋みも感じやすいワイン。 そのため、「フルボディのワインはなんだか苦手で・・・」という方も多くいます。

ただ、それってすごく勿体ないことなんです!

なぜなら、冒頭でもお話したとおり、フルボディの赤ワインは、飲み方を工夫するだけで、その渋さに先にある深い深い味わいを感じることができるからです!

というわけで、続いては、フルボディのワインを楽しむためのポイントをお話していきます!

フルボディのワインを楽しむための2つのポイント

ワイン通の間で愛され続けているフルボディのワイン。
愛され続けるのには、もちろん理由があります。

フルボディのワインならではの世界を楽しめるからです!

初心者の方には、ぜひ次の2つの楽しみ方を試してみてほしいです。

■フルボディのワインを楽しむためのポイント2つ

  1. ガッツリ系のお肉料理に合わせてみる
  2. 味や香りの変化を楽しむ

それぞれについて詳しく説明していきます。

1.ガッツリ系のお肉料理に合わせてみる

「赤ワインはお肉料理と一緒に飲むと相性がいい」という話、聞いたことありませんか?
実は赤ワインとお肉料理の相性はピカイチ!
とくにフルボディの赤ワインは、ステーキやハンバーグのようなガッツリ系のお肉料理と食べると最高に合うんです!

ステーキ

では、フルボディの赤ワインは、なぜガッツリ系のお肉料理と相性がいいんでしょうか?
特厚のステーキを立ちながら豪快に食べる有名店「いきなり!ステーキ」さんでも、グラスの赤ワインがオススメされていますよね。
あの理由をご存じですか?

実は、赤ワインをオススメする理由には、赤ワインの「渋み」が関係しています。
赤ワインには、渋み成分である「タンニン」という成分が含まれているんですが、このタンニンが、口の中に広がったお肉の脂っぽさをいい感じに洗い流してくれるため、濃いお肉料理であっても、すごくサッパリした感じで楽しむことができるんです。

また、タンニンはお肉の脂だけでなく、「旨味」や「甘味」も引き出してくれます。
ワインとお肉を一緒に味わうと、お肉の「旨味」と「甘味」にタンニンの渋みが加わることで味に深みがでて、それはそれはえも言われぬ美味しさになります・・・!
さらには、ワインのタンニンの渋み自体がお肉の脂や旨味と中和されるため、ワイン自体もスッキリと楽しむことができるんです。
これぞまさに、究極のマリアージュ!

とくにフルボディの場合、タンニンが豊富に含まれているので、脂っ気の多いお肉との相性はバツグン!というわけです。

「フルボディのワインは渋くて苦手」と思っていた人は、ぜひガッツリ系のお肉料理と一緒に飲んでみてください。
渋かったワインの味が抑えられつつ、ワインに隠されていた本当の旨味に出会えるはずです。

赤ワイン伯爵

ちなみに、肉料理じゃなくても、旨味が強い食べ物はフルボディのワインと相性がいいことが多い。
たとえば、以前紹介した鯖トマト
缶詰の鯖缶とトマト缶でサクッとつくれる料理だが、この料理とフルボディのワインを一緒に味わうと、圧倒的な旨味レボリューションを目の当たりにすることができるのだ・・・!

2.味や香りの変化を楽しむ

フルボディのワインはひと手間かけるだけで、その味や香りの変化を楽しむことができます。

そのひと手間とは「デキャンタージュ」

デキャンタージュとは、ワインを空気に触れさせるために、専用の容器にワインを移すこと。
レストランに行ったときに、以下の写真のような容器にワインが入れられているのを見たことがありませんか?

デキャンタ―ジュ

この容器こそが、まさにデキャンタ―ジュするための容器。
その名も「デキャンタ」です!

「えっ?ワインを別の容器に移すだけでしょ? なんで、そんなにカッコイイ名前を付けて大袈裟にアピールしてるの?」

もしかしたら、そう思われたかもしれません。
しかし、そういう方は、ワインというお酒のおもしろさにまだ気付けていません。
ワインというお酒がおもしろいのは、空気に触れさせることで、その味や香りが大きく変わるということ。
あまりにも大きく変わるので、「デキャンタージュ」という名の楽しみ方が生まれたわけです。

このデキャンタ―ジュには以下のような効果があります。

  1. ワインを空気に触れさせて、味や香りを変化させる
  2. 「澱(おり)」を取り除く

1.ワインを空気に触れさせて、味や香りを変化させる

近年収穫したブドウで作られた、いわゆる「若いワイン」は、まだ熟成が進んでいない場合があり、タンニンが目立つ味わいだったり、香りが十分に出ていないことがあります。
そのような場合、デキャンタージュして空気に多く触れさせることで、短時間で熟成を促進させる効果が得られます。
熟成が進むと、味や香りがまろやかになるというわけです。

これをワイン通が使う言葉で「ワインを開かせる」といいます。

赤ワイン伯爵

「熟成」の話が出てきたので、少し説明しよう。

ワインを作る過程で「熟成」という工程がある。
この熟成の方法は大きく分けて2つ。

  • 樽(またはタンク)の中で熟成させる方法
  • 瓶詰めして瓶の中で熟成させる方法

樽(タンク)の中で熟成させる場合、ワインが長期間空気に触れるため、酸化する過程で熟成し、ワインの味や香りが変化する。

デキャンタ―ジュは、この樽(タンク)と似たような仕組みで熟成を促進し、味や香りをまろやかにするというわけだ。

もし、デキャンタージュする際に容器(デキャンタ)を用意するのが面倒くさい方にはお手軽な方法があります。
それは、「デキャンティングポアラー」というグッズを使うこと!

ポアラー

このデキャンティングポアラー、雑誌などでも取り上げられることが多く、とても人気の商品なのですが、これが本当にスゴいんです!
デキャンティングポアラーをワインの口に付けてワインを注ぐだけで、ワインが空気に触れて、自然とデキャンタージュされるんです。
これなら、わざわざデキャンタに移す必要がないので、手軽で超カンタンです。
私も愛用のグッズなんですよ。

若いワインとは逆に、長期間熟成されたワインの場合は、開栓してすぐに飲んでもそのワイン本来の味わいが感じられないことがあります。
なぜなら、ワインが長い間密閉状態になっていたことで、いわば眠った状態にあるからです。
このワインが眠った状態を「ワインが閉じている」と表現します。

ワインが閉じているのであれば、開かねばなりません。

そこで、長期間熟成されたワインを開かせるためには、デキャンタ―ジュまたは、スワリングをすることをオススメします。
スワリングとは、グラスに入ったワインをクルクルするアレのこと。
(レストランとかでやってる人を見かけたことがありますよね)

スワリング

逆に、近年収穫したブドウで作られたワインは、まだ熟成が進んでいない場合があり、タンニンが目立つ味わいだったり、香りが十分に出ていないことがあります。
そのような場合、デキャンタージュして空気に多く触れさせることで熟成を促進させることができます。
熟成が進むと、味や香りがまろやかになるというわけです。

このスワリングのポイントは、ワインがゆっくりと開いてゆくこと。
ワインを大きなデキャンタに移すのではなく、グラスの中に入れておくことで、空気に触れる部分が少なくなり、味や香りの変化に時間がかかるようになります。
それを逆手にとれば、長期間熟成されたワインをびっくりさせることなく起こすことができるんですね。

スワリングなら特別な道具は必要ないから気軽にできますし、ワインをクルクルさせていたら、なんだか「ワイン通」っぽくてカッコイイですよね。
ちなみに、以下の記事でスワリングの詳しい方法を紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。

2.「澱(おり)」を取り除く

長期間熟成されたワインには、色素やタンニンが変化した「澱(おり)」という沈殿物がワインの底にたまることがあります。
この澱(おり)、そのまま飲んでも身体に害はありませんが、見た目や舌触りがよくありません。
よって、飲む前に取り除くことが大事なんです。
デキャンタージュはその澱(おり)を取り除く作業にも使えます。

フルボディのワインにはポリフェノールが豊富に含まれている

そして、赤ワインの魅力を語る際に忘れてはいけないのが、「ポリフェノール」という言葉。

ポリフェノールは、ブドウの果皮や種に多く含まれている成分で、細胞の酸化や悪玉コレステロールを抑える力があるといわれています。
白ワインの場合、ブドウの果皮や種を取り除いて製造するので、ポリフェノールはほとんど含まれていませんが、赤ワインは果皮や種が含まれた状態で発酵させているので、ポリフェノールが豊富なんです。
(参考:「ブドウの品種」と「製造方法」の違い

そして、赤ワインの色素が濃いほど、ポリフェノールが豊富に含まれています。
フルボディのワインは色素が濃いものが多いので、ポリフェノールも豊富な場合が多いんです。

赤ワイン伯爵

「フレンチ・パラドックス」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

フランス人は他の国よりチーズやバターをたくさん食べるのにかかわらず、相対的に悪玉コレステロール値が低く、心疾患などの病気にかかる率が低いという調査報告のことだ。
一般的に、チーズやバターには心疾患や動脈硬化のリスクを高める「不飽和脂肪酸」が多く含まれているといわれてるが、フランス人の場合、赤ワインをたくさん飲むことで、その不飽和脂肪酸の吸収を抑えているのでは?といわれているのだ。

(参考:ワインと健康(平成21年度アルコールシンポジウム)

美味しく飲めて、さらにポリフェノールまでたっぷり摂れてしまうなんて、フルボディの赤ワインは魅力たっぷりですね。
・・・とはいえ、もちろん飲み過ぎは禁物!
くれぐれも適度な酒量を守って、ワインを楽しむようにしてください。


では、ここからはいよいよ、「美味しいワイン編集部」がオススメするフルボディワインの紹介です!

オススメのフルボディのワイン8選

ここからは、高くても2,000円ほどで買える、オススメのフルボディワインを紹介します!

今回は、フランスをはじめとした長いワインの歴史をもつ「旧世界」の国々のワインを紹介し、そのあとに、アメリカやチリなどのワイン新興国である「新世界」のワインを紹介していきますね。
「旧世界」と「新世界」って何のこっちゃ?という方は、ぜひ、こちらの記事で知識を補足しておいてください。

1.シャトー モン ペラ 赤 2012

シャトー モン ペラ  赤  2012 750ml 1本 [フランス]

シャトー モン ペラ 赤 2012 750ml 1本 [フランス]

  • 価格:¥2,700
  • 評価:-

メルロー ・カベルネ・ソーヴィニョンなどを使用したワインです。
高価格のワインが多いボルドーワインの中では、とてもコスパがいいと評判のワインで、あのワイン漫画『神の雫』でも取り上げられて話題になりました。
完熟したフルーツやスパイスの香りがします。
飲み口はとてもなめらかでクリーミーで、クセのない味わいのワインです。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

自分へのご褒美として飲むのもいいし、ワイン好きの人にプレゼントしても喜ばれそう。
ビーフシチューのような煮込み料理や卵料理と相性がいいですね!

2.マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバ

マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバ 750ml

マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバ 750ml [スペイン/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]

  • 価格:¥1,975
  • 評価:4.1

かの有名な芸術家「サルバドール・ダリ」が愛飲していたことで有名なワインです。
樽で長期熟成したワイン特有のバニラの香りが漂います。
味わいはエレガントで、ほどよいタンニンと飲んだ後の長い余韻が魅力的。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

このワインの特長は、ボトルにかけられているネット(網)です。
このネット(網)、出荷したあとに中身を安物のワインとすりかえられないようにするための知恵なんだとか!
それだけ自信がある一本ということですね。

3.肉専用黒ワイン Carnivor カーニヴォ <赤ワイン>

肉専用黒ワイン Carnivor カーニヴォ <赤ワイン>

肉専用黒ワイン Carnivor カーニヴォ <赤ワイン>

  • 価格:¥1,900
  • 評価:4.3

花のようなふくよかな香りがして、フルボディとしては味も酸味もまろやか。
オーク樽で熟成させたことで、トーストのような香ばしさやエスプレッソ、チョコレートの香りがします。
ワインの色は、黒に近い紫色をしていて、とてもエレガント。
渋さは少し控えめで、後味が甘く飲みやすいワインです。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

油っぽい肉料理やすき焼きのような甘辛い味付けの料理と相性がいいです。
あと意外ですが、甘い物とも相性がよく、抹茶のチョコに合わせると、すごく華やかな香りがしてオススメです!

4.ダークホース ビッグ レッドブレンド

ダークホース ビッグ レッドブレンド 750ml

ダークホース ビッグ レッドブレンド 750ml

  • 価格:¥1,296
  • 評価:5.0

濃厚な味わいのワインを生産するアメリカ、スペイン、アルゼンチン、チリ、それぞれの産地のブドウを掛け合わせてつくられたワインです。
使っている品種は、フルボディのワインに向いたカベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、テンプラニーリョ、シラー、メルロ、プティ・ヴェルド、ジンファンデルの7種類。
ギュッと凝縮された濃厚な果実味と豊かなコク、そしてほんのりと感じられるスパイスの香りが特徴です。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

このワインは、2015年にアメリカで発売されて以来、わずか1年でアメリカ国内のワイン販売数量トップ100にランクインしたそうです!
今すごい勢いで人気が出てきているワイン。
クセがなく、和洋中の料理に合わせやすいので、トンカツやハンバーグ、餃子に唐揚げなど、いろいろな料理と一緒に楽しむことができます。

5.サンタ バイ サンタカロリーナ カルメネール/プティ・ヴェルド

サンタ バイ サンタカロリーナ カルメネール/プティ・ヴェルド

サンタ バイ サンタカロリーナ カルメネール/プティ・ヴェルド 750ml

  • 価格:¥538
  • 評価:4.0

日本で限定発売されているチリワインです。
ブラックチェリーやカシスのコンポートのような香りの中に、コーヒーやチョコレートのニュアンスも感じられます。
しっかりとした果実味と、存在感のあるタンニンが特徴。
飲みごたえがあるワインで、お肉料理全般に合います。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

お手頃な価格で美味しく飲めるので、普段の食卓にピッタリ!
日本人の味覚に合うようにつくられているので、唐揚げや焼き鳥などの定番料理と相性がいいんです。

6.モンテス・アルファ メルロ

モンテス・アルファ メルロ

モンテス・アルファ メルロ 750ml [チリ/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]

  • 価格:¥2,160
  • 評価:4.0

ブラックチェリー、ブラックペッパー、チョコレート、バニラなどが合わさったような豊かで複雑な香りがします。
フルボディとしては軽めで味わいがまろやか。
すっきりした果実味が味わえるのが特徴です。
舌触りはなめらかで、後味がエレガントなワインです。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

フルボディとしては軽めで味わいがまろやかなので、「カベルネ・ソーヴィニヨンはちょっと重く感じるなぁ」という人はきっと気に入ると思います!
ステーキのような洋風のボリューミーな料理はもちろん、ウナギの蒲焼きのような甘辛い味付けの日本料理と一緒に味わうのもオススメです。

7.ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー

ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー 750ml

ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー 750ml [チリ/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]

  • 価格:¥1,350
  • 評価:4.5

「ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー」というワインの名前の中にある「ビトラル」とは、スペイン語で「ステンドグラス」の意味。
ステンドグラスから差し込む光をイメージした、ワンランク上のデイリーワインです。
プラムやブラックベリーの果実や、チョコレートやバニラのような香りがします。
タンニンと酸味のバランスがよく、まろやかな味わいが特徴です。

※価格と評価は、2017年5月9日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

ステンドグラスをイメージしたデザインがとっても素敵! そして、味わいはとっても上質。
ローストビーフのような肉料理や、チーズと一緒に味わうのがオススメ。

8.ジョージ・ウィンダム BIN555 シラーズ

ジョージ・ウィンダム BIN555 シラーズ 750ml

ジョージ・ウィンダム BIN555 シラーズ 750ml [オーストラリア/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本]

  • 価格:¥1,625
  • 評価:4.2

現存する最も古いワイナリーがつくっているワインです。
ワインの名前になっている「ジョージ・ウィンダム」とは、このワイナリーの創始者の名前で、「オーストラリアのシラーズの父」と呼ばれています。
シラーズとは最近人気急上昇中のブドウ品種で、このワインも、もちろんシラーズを使ったワイン。
プラムやベリーなどの香りの中に、シラーズ特有の胡椒のようなスパイシーさが感じられます。
味わいは濃厚でまろやかです。

※価格と評価は、2017年4月29日現在のAmazonの情報を引用しています。

ヒトミ

タンニンもほどよく、とてもバランスのいいワインです。
写真ではポークソテーを合わせています。
赤みのお肉や、チーズと相性がいいですよ。

まとめ

いかがでしたか?

フルボディのワインは、慣れないうちは渋くて飲みにくいと感じるかもしれません。
でも、さっきもお伝えしたとおり、ガッツリ系のお肉料理に合わせれば、料理との素敵なマリアージュを感じることができるんです!

あと、試してみてほしいのが「デキャンタージュ」。
"閉じたワイン"をデキャンタージュして空気に触れさせることで、そのワイン本来の味や香りを引き出せる(ワインが"開く")って教えましたよね。
デキャンタージュまでいかなくても、ひとまず、ワイングラスに赤ワインを注いで、クルクルとグラスを回す「スワリング」はぜひチャレンジしてみてほしいです!

というわけで、今回はフルボディワインの特集でした。

さっ、今日はどんな赤ワインを買って帰ろうかな~♪

この記事を監修してくれたワイン博士

石井賢
石井 賢(いしい さとし)
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

バーテンダーとして、飲食業を始める。
ワインの奥深さに魅了され、ソムリエに転身。
西麻布にてオーナーソムリエとしてワインバーを開業。
現在、ワインの世界を極めるためミシュラン星付きレストランでソムリエを務める。
所属するレンストラン:麻布十番 フレンチレストラン リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダ

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