これで恥をかかなくてすむ!ワインを注文する際に絶対に知っておくべき「飲み方・選び方」の極意

そのワインの飲み方、ワインの開け方、間違っていないって自信ありますか?ワインの超々基礎講座。私たちがワインについてお教えします!

あなたは普段、ワインを買うことはありますか?
もしくは、レストランでワインを注文することはありますか?

もし、あなたがワインを飲むことがあるのなら、「ぶっちゃけ、ワインのことはよくわからないけど、なんとなくワインを飲んでいるんだよねー」という人は多いのではないでしょうか。

また、「なんとなくワイングラスを回してるんだけど、これってぶっちゃけ何の意味があるかよくわかんないや」という人もいるのではないでしょうか?

スワリング
円環の理に導かれて、いつもより長めに回しているGIF動画

おおお、なんてもったいない・・・!!

なぜなら、ワインは選び方・飲み方を知るだけで、一気に世界が広がるお酒だからです。
ワイングラスを回す理由や(「スワリング」といいます)、ブドウの種類やワインの産地をちょっと知るだけで、「へえええ、だからこんな味になるんだ!」という発見ができるお酒なんです。

というわけで、こんにちは。
ワイン三貴族です。

ワイン三貴族

今回、我々は、ワイン初心者の方に"ワインの楽しみ方"を知ってもらうべく、ワインの選び方・飲み方・開け方という三拍子揃った記事を書くことにしました。

ワインの世界は難しいと思われがちですが、7分もあれば、その基礎知識を理解できるんです。
プロになるなら本格的な勉強が必要ですが、普通にワインを楽しむ人であれば、今回の記事を読んでおけば十分なんです。

いつもなんとなく「白のグラスで」って言っちゃう方には、今回の記事を読んでいただき、「じゃ、シャルドネで」という感じのセリフを使ってワインを頼んでほしい・・・!

それではまいります。

1、ワインはそれぞれ何が違うの?

まずは、ワインの基本中の基本。
赤ワインと白ワイン、普通のワインとスパークリングワインの違いについて、カンタンに解説します。

赤ワインと白ワインの違い

赤ワイン

赤ワインは皮が黒い「黒ブドウ」を使ってつくられたワイン。
ブドウの果汁だけでなく、皮や種も使って作られていて、皮や種に含まれる「タンニン」という渋みが感じられるのが特徴です。

そんな赤ワインは以下の3つの種類に分けられます。

赤ワインのイラスト

  • フルボディ

    渋みが強く、香りも味も濃厚で、色も濃い赤ワインのことを指します。
    言葉であらわすと、主張が強く、ズシッと「重い」ワイン。

    レストランで店員さんにオススメワインを聞くと「重め、軽め、どちらがいいですか?」と聞かれることがありませんか?
    あの「重い」という言葉は、フルボディのような香り・味・渋みが強いワインのことを指しているんです。

  • ライトボディ

    フルボディと対極にあり、色が薄く、飲んだ時に渋みが少ない赤ワインのことを指します。
    言葉であらわすと、主張は控えめで、サラッと「軽い」ワイン。
    口当たりが軽いので、飲みやすいワインが多く、初心者に人気の赤ワインが多いのが特徴です。

  • ミディアムボディ

    フルボディとライトボディのちょうど中間にあたり、渋みや酸味、香りがほどよいバランスのワイン赤ワインのことです。
    色もちょうど、フルボディとライトボディの中間色であることが多いです。

赤ワインのことを語るときは、「フル!(重い!)」「ミディアム!(普通!)」「ライト!(軽い!)」という言葉を使うと憶えておきましょう。

ではお次は白ワインの解説です!

白ワイン

白ワインは主に皮が黄緑の「白ブドウ」を使ってつくられたワインです。(場合によっては、黒ブドウを使っているものもあります)
白ワインは皮や種を取り除いてから発酵させるため、赤ワインのような赤色ではなく、透明に近い黄色や黄緑色になり、渋みもほとんどないんです。

そんな白ワインは、味の方向性の違いによって、以下の2つに分けることができます。

白ワインのイラスト

  • 辛口系

    ブドウの実が発酵することによって、糖分がほとんどアルコール分に変化し、糖度が低くなった白ワインのことを指します。
    色味は薄く、酸味が強くなり、味がキリッ!と引き締まったワインが多いです。

  • 甘口系

    ブドウの糖分がなくならないよう、発酵を途中でストップさせて、あえて甘味を残したワインのことです。
    色味は濃く、酸味は穏やかで、味はまろやかなワインが多いです。

白ワインのことを語るときは、「辛口!」「甘口!」という言葉を使うと憶えておきましょう。

では続いて、普通のワインとスパークリングワインの違いを説明します。

普通のワインとスパークリングワインの違い

「スパークリングワイン」とはシュワシュワ~という炭酸を含んだ発泡性のワインのこと。
炭酸が入っているぶん、口当たりは爽やかで、パーティーなどの場でよく飲まれます。

乾杯

ちなみに、炭酸を含んだワインといえば、「シャンパン」を思い浮かべる人が多いと思いますが、あのシャンパンもスパークリングワインの仲間です。

とはいえ、ただの仲間ではなく、シャンパンとは、スパークリングワインの中でも一部のワインだけが名乗れる称号のこと。
シャンパンという称号を名乗るためには、高品質なブドウが栽培されているフランスのシャンパーニュ地方でつくられていることが最低条件で、なおかつ、いろいろな基準をクリアする必要があるんです。
(参考:シャンパンとスパークリングワインの違いを知ろう!コスパ抜群の美味しいスパークリングワイン 8選

シャンパンを飲む機会に恵まれた方は、「今、自分は特別なスパークリングワインを飲んでるんだ・・・!」と悦に入っちゃってください。

白ワイン公爵

ちなみに、スパークリングワインにはシャンパン以外にも美味しいワインがたくさんある。
よかったら、こちらの記事で紹介されている8本のワインもチェックしてみてくれたまえ。

赤ワインと白ワイン、普通のワインとスパークリングワインとの違いはもう大丈夫ですよね。
お次は、ワインを知る上で欠かせない「ブドウの品種」と「製造方法」について取り上げます。

赤ワインのタイプ

「ボルドー」「ブルゴーニュ」という言葉を聞いたことはありませんか?
これはフランスにある有名なワイン産地の名前です。

ボルドー地方とブルゴーニュ地方の地図

例えば、赤ワインの場合、ボルドー地方とブルゴーニュ地方のワインに非常に高品質なものが多かったので、「ボルドータイプ」「ブルゴーニュタイプ」というようにタイプに分けて語られるようになりました。
(もちろん赤ワインには、本当に多くの種類があるため、この2タイプのみで全ての赤ワインを網羅するわけではないのですが・・・)

そして、その産地で赤ワイン用に栽培されているブドウの品種には、「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール」などがあるというわけです。

「カ、カベルネ、ソーヴィニヨン??ピ、ピノノワール??」

はい、ややこしい名前ですね。
急に横文字が出てきて頭が痛くなりそうですが、まあ、難しいことは考えず、ワインの世界に出てくるブドウの品種名は、FFの魔法の名前のようなものだと思っておいてください。

ワインのブドウの品種については、ぶっちゃけ、今からお教えする5つの品種(赤ワイン:3種、白ワイン:2種)だけ知っておくだけで、なんとかなるものです。

「ブドウの品種」と「製造方法」の違い

とりあえず、この5つを憶えておこう!
代表的な「ブドウの品種」について

では、先ほどお伝えした、これさえ憶えておけばなんとかなる的な5つのブドウの品種についてお教えします。

憶えていただきたいのは、赤ワイン用のブドウが3つ、白ワイン用のブドウが2つです。

赤ワインに使う黒ブドウ

赤ワインは黒ブドウからつくられます。
黒ブドウは黒色の皮をもったブドウのことです。

黒ブドウ

  • カベルネ・ソーヴィニヨン

    赤ワインに使われる黒ブドウの中で、もっとも有名な品種。
    カシスやブルーベリーのような力強い香りと、ブドウの渋みのもとである「タンニン」がしっかり感じられるのが特徴です。

  • メルロー

    世界中で広く栽培されている品種です。
    プラムやブラックチェリーのような香りがします。
    カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、タンニンや酸味が穏やかで、やさしい味わいが特徴です。

    「赤ワインはちょっと苦手だけど、チャレンジしてみたい・・・!」という人は、メルローの名前がついた赤ワインから試すとよいでしょう。

  • ピノ・ノワール

    フランスのブルゴーニュ地方を中心に栽培されている品種です。
    イチゴやチェリーのような香りがします。
    栽培される国によって風味に違いが出やすいのが特徴。
    ちなみに、チリのピノ・ノワールはタンニンと酸味のバランスがいいものが多いんです。
    (余談ですが、チリでつくられている「チリワイン」が今とっても人気です)

赤ワイン伯爵

ちなみに、ボルドーでつくられる「ボルドーワイン」は2種類以上のブドウをブレンドしてつくられていて、「ブルゴーニュワイン」はひとつのブドウからつくられているのが特徴だ。
ブルゴーニュワインは、ひとつのブドウからつくられているぶん、ブドウの出来によって味が左右されやすく、ボルドーワインよりも味が繊細なのだ。

白ワインに使う白ブドウ

基本的に白ワインは白ブドウからつくられます。
白ブドウには「白」という言葉が使われてはいますが、実際は黄緑色のブドウのことを指します。
(日本で有名なマスカットなんかも白ブドウの仲間です)

シャルドネ

  • シャルドネ

    世界中で栽培されている、有名な白ブドウの品種です。
    シャルドネは、栽培する土地によって、味わいが変幻自在に変わるという特徴があります。
    たとえば、チリのシャルドネは、コクがあってフルーティ、青リンゴや洋ナシの香りがします。

  • ソーヴィニヨン・ブラン

    世界中で広く栽培されている品種です。
    ハーブや柑橘系のようなフレッシュな香りと、キレのあるスッキリとした味わいが特徴。
    こちらも栽培される地域によって風味は変わり、チリのような暖かい産地のソーヴィニヨン・ブランは、パッションフルーツのような南国風の香りが感じられます。

ブドウの品種がわかると、ワインを選ぶ楽しみを感じられるようになります。

まあ最初は難しいことを考えず、赤ワインは「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール」、白ワインは「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」あたりのブドウが使われていることだけを憶えておいてください。
で、お店でワインを買う際は、これらのブドウが使われているワインを選ぶようにすれば、味の違いがわかるようになるはずです。

ワインの味がブドウの品種別にわかるようになれば、もう立派なワイン通ですよ。

では、お次は、ワインの「製造方法」に関する話に移りましょう。
ワインの製造方法を知れば、赤ワインと白ワインの違いがより理解しやすくなります。

赤ワインと白ワインの違いは、製造における「圧搾」のタイミングの違いだった!
ワインの「製造方法」について

ここからワインの製造方法についてお話ししますが、漢字がたくさん出てきますし、ちょっと難しい言葉も出てきます。
なので、ぶっちゃけ、この製造方法についての知識は憶えなくてもいいので、「赤ワインと白ワインはブドウが違うだけでなく、製造方法も違うんだ」ということだけ知っておいてください。

以下の表は、赤ワインと白ワインは製造方法をまとめたものです。
なんだか難しい言葉が並んでいますが、とりあえず、この表の中の黄色でハイライトされた「圧搾」という言葉に注目してください。
白ワインのほうが、赤ワインよりも「圧搾」という作業が先にきてますよね。

この「圧搾」とは、ブドウに圧力をギューッとかけて果汁を搾り取る作業のことですが、この「圧搾」のタイミングの違いが、赤ワインと白ワインとの違いを生んでいるんです。

白ワイン 赤ワイン
1.破砕 1.破砕
2.圧搾 2.発酵
3.発酵 3.圧搾
4.樽・タンク熟成 4.樽・タンク熟成
5.澱引き 5.澱引き
6.濾過 6.濾過

白ワインの場合、圧搾したぶどう果汁を発酵させますが、赤ワインの場合、ブドウ全体を先に発酵させてから圧搾します。
これは、「皮や種も発酵させれば、全部圧搾したときに風味が出るよね」的な考えによるものです。
その場合、皮や種も含めて全部圧搾するわけなので、皮から色が染みだして赤くなります。
その結果、赤ワインが生まれるというわけです。

ちなみに、ワインには赤と白だけでなく、「ロゼ」というピンク色のワインも存在します。
このロゼは、上記の製造方法にちょっとした変化を加えることで生み出されたワインです。

ロゼワイン

ピンク色のロゼをつくるためには、以下のような製造方法を用いることになります。
ロゼワインはけっして赤ワインと白ワインを足して2で割ったようなものではないので、それを知っておくことだけでも、恥をかかなくて済みます。

  • マセレーション法
    赤ワインと同じ方法でつくるが、赤ワインのような濃い色になる前に皮や種を取り除く。
  • 直接圧搾法
    白ワインと同じ方法でつくるが、白ブドウではなく黒ブドウを使う。
  • 混醸法
    発酵前に黒ブドウと白ブドウを混ぜる。

どうですか?
徐々にワインに詳しくなってきたのではないでしょうか?

では、せっかくですので、ここからは少し知識レベルを上げてみましょう。

お次は、ワインの「産地」に関するお話。
ワインの産地が変わると、ワインの味はどんなふうに変わるのかをお教えします。

2、ワインの「産地」で味はどう違うの?

今や世界中でつくられるようになったワイン。
各国のワインには、それぞれの国に住む人たちの味の嗜好が反映されているって知ってましたか?

日本ワインには日本ならではの味の方向性が、チリワインにはチリならではの味の方向性があるんですね。

ただ、その味の違いを知る前に、豆知識として押さえておくべき言葉があります。
それが「旧世界」「新世界」という言葉です。

「旧世界」と「新世界」って何?

「旧世界」「新世界」、いきなり、ワンピースに出てきそうな言葉が現れましたが、この言葉は、そのワインが「大航海時代以降」につくられているのかどうかを示しています。

昔、ワインはヨーロッパでつくられているお酒でした。
ですが、意欲(1492年)に燃えるコロンブスがアメリカ大陸を発見した大航海時代以降、「あれ、ワインって、別にヨーロッパ(旧世界)だけでつくらなくてもいいじゃん」的な考えが広まり、ワインのもととなるブドウが美味しく育つ世界中の地域(新世界)でワインはつくられるようになったんです。

そしてさらには、新世界でつくられているワインは、伝統的な製法に比べて革新的な方法でつくられることがあり、「やべえ、新世界のワインって、旧世界とはまた違った風味で美味しい!」という声が広まり、新世界のワインは徐々に注目を集めるようになりました。

そして今では、新世界である南米チリでつくられる「チリワイン」が日本中で大人気になっていたりするんです。
2015年、2016年度の日本のワイン輸入量No.1はチリワインなんですよ

「旧世界」と「新世界」、どちらのワインが美味しい、という話ではないのですが、ワインの世界には「旧世界」と呼ばれる伝統的なワインと、「新世界」と呼ばれる革新的なワインがあることを知っておいてください。

ちなみに、「旧世界」と「新世界」には、主に下記の国が該当します。

  • 旧世界

    フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル、オーストリア、ハンガリーなど

  • 新世界

    アメリカ、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカ、日本など

産地別の味の違い

旧世界 味わい
フランス

■ボルドー
2種類以上の品種をブレンドしてつくられており、生産者によってブレンド比率が異なります。
そのため、同じ生産地のワインでも、ブランドによって個性があり、いろんな味わいを楽しむことができます。
タンニン(渋味)が強めで、濃厚な味わいが特徴です。

■ブルゴーニュ
基本的に1種類の品種でつくられていて、基本的に、赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネを使用しています。
赤ワインは、明るめで淡いルビー色をしていて、酸味が強くタンニンが少なめの味わいが特徴です。

イタリア 全土が比較的温暖な気候で、ブドウの栽培に適した環境が整っているため、ワインの生産量も世界1・2位を争うほどです。
価格も種類もピンキリでバリエーションがとても豊富です。
ドイツ ドイツはワイン生産国の中ではめずらしく、白ワインがワインの生産量の半数以上を占めています。
特にフルーティーで甘口な味わいの白ワインが有名です。
スペイン スペインのワインは、全土に共通して気候が暖かいことから、ブドウがしっかりと完熟し、とてもフルーティーな味わいが特徴です。
また、カヴァなどのスパークリングワインや、シェリーなどの酒精強化ワインが有名です。
新世界 味わい
アメリカ アメリカワインの約90%は、カリフォルニアでつくられています。
カリフォルニアはフランスよりも気温が高いため、ブドウが完熟しやすく、糖度の高いブドウが収穫できます。
そのため、ふくよかで甘みのあるワインが多いのが特徴です。
チリ チリは、自然環境に恵まれているため、ブドウの品質が劣化しにくく、ほかの国のワインと比べて、味が安定しています。
また、1種類のブドウだけを使用しているものが多いため、味がわかりやすいのが特徴です。
ニュージーランド ニュージーランドは、白ワインのほうが多くつくられており、特にソーヴィニヨン・ブランが人気を集めています。
ハーブやオリーブのような爽やかでフルーティーな香りと、キレのある辛口の味わいが特徴です。

これまで、ブドウ品種や、製造方法、はたまた産地に関する話をしてきましたが、この記事をここまで読まれたあなたには、相当なワインの知識が身についていると思います。

しかし、それでも、「ワインってぶっちゃけどれを選んだらええんや・・・」と悩んでおられることでしょう。

というわけで、次からは、お店でワインを買ったり、レストランでワインを注文する際に押さえておきたい「ワインを選ぶためのポイント」をお伝えします!

3、ワインの選び方

ワインを選ぶ基本は「料理」に合わせること!

ワインの種類はあまりにも多すぎて、正直どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

そんなときにオススメなのが「一緒に食べる料理に合わせる」という方法です。

以前、このサイト「美味しいワイン」では、ワインに合う料理の特集をおこないました。

ワインと料理の相性は、"結婚"にたとえて「マリアージュ」と呼ばれます。
実はワインは、ビールや焼酎といったお酒以上に、一緒に食べる料理によって、その風味や味わいが劇的に変化するお酒。
「このワイン、めっちゃ渋い・・・」と思っていても、一緒に食べる料理によっては、「あれっ?めちゃくちゃ飲みやすい!」ということが起こるんですね。

なので、ワインを選ぶ際は、あなたが"どんな料理を食べるか?"ということを前提にして選ぶといいんです。

というわけで、ワインと料理を合わせるときのポイントを取り上げておきます。

  1. 「色」を合わせる

    肉や魚の色で合わせるのではなく、素材とソースの全体的な色で合わせましょう。
    たとえば、鶏肉のクリーム煮には白ワイン、サーモンのトマトソースにはロゼワイン、 ビーフシチューには赤ワインといったように。

  2. 味の「重さ」を合わせる

    コッテリした料理には、濃くて重いワインが合います。
    また、サッパリした料理には、スッキリと軽いワインが合います。

  3. 味の「方向性」を合わせる

    香草を使った料理なら、ハーブの香りをもつワイン。
    バターたっぷりの料理なら、木樽の香りのリッチなワイン・・・というように味の方向性を合わせましょう。
    ただし、必ずしも方向性を合わせればいいというわけではありません。
    あえて反対のものを合わせたほうがいいことも。
    たとえば、揚げ物にはサッパリとしたワインを合わせることで口の中がスッキリしますし、辛いものには甘口ワインを合わせることで辛さがまろやかになります。

  4. 困ったときはスパークリング

    もし、どんなワインを合わせたらよいかわからない場合は、スパークリングを選ぶのもありです。
    スパークリングは合わない食材が少ないワイン。
    どんな場面でも料理に寄り添ってくれるんです。

引用元:すべて15分以内に作れる!ワイン嫌いでもワインが好きになる!ワインに合う料理(つまみ)の レシピ 14選

ロゼ・モアゼル

「色!」「重さ!」「方向性!」
頭がこんがらがったときは、とにかくシュワ~ッとスパークリング!!

ねっ、カンタンでしょ?

どんな味のワインを買えばいいかがわかれば、あとはその味のワインを選ぶだけです。
ただ、飲んだこともないワインの場合、そもそも、そのワインがどんな味かがわからないですよね。

でも、安心してください。
ワインの味はボトルやラベルを見ればある程度予測できるんです。

というわけで、続いて、ボトルでの見分け方や、ラベルの見方についてお教えします。

お店でワインを買う際に注意すべきこと

お店に行くと、たくさんのワインが売られています。

もし、あなたが赤ワインを買おうとしているのであれば、まず、見るべきポイントは「ボトルの形状」です。

ボトルでの見分け方

赤ワインについて説明した際、赤ワインにはブドウの品種に合わせて「ボルドースタイルワイン」と「ブルゴーニュスタイルワイン」があるというお話をしました。

「ボルドーワイン」は2種類以上のブドウをブレンドしてつくられている一方、「ブルゴーニュワイン」はひとつのブドウからつくられているのが特徴。
ブルゴーニュワインはひとつのブドウからつくられているぶん、ブドウの出来によって味が左右されやすく、ボルドーワインよりも味が繊細だとお伝えしました。

なので、赤ワイン初心者の方は、「ボルドースタイルワイン」を選ぶほうが、当たり外れに左右されることが少なくて済みます。

たくさんある赤ワインの中から「ボルドースタイルワイン」を選ぶ方法はカンタンです。
以下のような"いかり肩"のボトルを選ぶようにすればいいだけです。

  • ボルドースタイル・・・いかり肩
  • ブルゴーニュスタイル・・・なで肩

ちなみに、他の国でも、ボルドースタイルのワインをつくる際には、伝統的にボルドー型の瓶が使われてきました。
また、ボルドーといっても、どんなブドウを使っているかによってその味はさまざま。
ボルドースタイルの代表である「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」のふたつの品種だけでも味は大きく違いますし、どの地域で栽培されているかによっても味は変わってきます。

よって、続けて、どの地域のどんなブドウが使われているかを把握する方法をお教えします。

ラベル(エチケット)の見方

どの地域のどんなブドウが使われているかを把握するには、ワインに貼られているラベルを確認するのが近道です。
ワインに貼られているラベルは「エチケット」と呼ばれ、ワインの名称やブドウ品種、ブドウの収穫年、産地などが記載されています。

このように「エチケット」をチェックし、そこにどんな情報が記載されているかを読み取るのも、ワインの楽しみのひとつです。

「エチケット」によっては、アルコール度数や格付けなども書かれていたりするんですよ。

ワインは年代が古いほうが美味しいの?

先ほどお教えした「エチケット」を見ると、ブドウの「収穫年」が書かれていることがわかります。
これがいわゆる「ワインの年代」と呼ばれるものですが、このワインの年代、古ければ古いほうが美味しいと思っていませんか?

実はそれ、大きな間違いです。

なぜなら、どんなワインにも飲み頃があるからです。
単純に年代が古ければ美味しいというわけではないんですね。

たとえば、長期熟成可能なワインの場合は、良好な環境で保管すると、熟成されて美味しくなります。
ただし、いつまでも熟成が進むというわけではないため、飲み頃を過ぎてしまうと味は劣化していってしまうんです。

逆に、早飲みに適した品種でつくられたワインは、長期熟成に耐えられないため、早いうちに商品化をして売り出されています。
このようなワインを長期に寝かせたとしても、美味しく熟成されることはないんです。

ワインにはそれぞれのワインに合った飲み頃があるってことを知っておいてくださいね。

レストランなどでワインを頼むときに注意すべきこと

さて、続いては、レストランでワインを頼むときのポイントです。

ワインの販売店だと、ボトルの「エチケット」を見ながらワインを選ぶことができますが、レストランでワインを選ぶ際は、エチケットを見ることができません。

う~ん、これは困りましたね。

でも、安心してください。
ワイン選びに困った際は、そのレストランにいるソムリエやウェイターにオススメを聞けばいいんです!

ソムリエに相談する

オススメを聞く際は、あえてこちらの予算を伝えてもよいでしょう。
なぜなら、ワインの値段はピンキリなので、ワイン選びを完全に任せてしまうと、高めのワインが出されるケースがあるからです。
そうなると、お会計の際、「こんなに高いワインだとは思っていなかった・・・」などのトラブルのもととなってしまいます。

そうならないためにも、「●●●●円くらいのワインだとうれしいです」といった意見を伝えるのもよいことです。

また、ソムリエやウェイターは、基本的にはあなたがどんな料理を食べるかに合わせてワインを選んでくれます。
ということは、あなたがオススメを聞く際、「今からこういう料理を食べるんですが、この料理に合うワインってありますか?」と聞けばいいことがわかりますね。

注文したワインの味を確かめる「テイスティング」の注意点

レストランでワインが出された際、「テイスティング」をお願いされることがあります。
「テイスティング」とは、注文したワインが正常な状態であるかどうかを、香りや味などで確認することを指します。

このテイスティングですが、食事会など複数人でワインを楽しむような場合には、その会のホスト(主催者)が皆を代表してテイスティングすることがあります。
これを「ホストテイスティング」といいます。

ひとりでテイスティングするのならまだしも、たくさんの人の前でテイスティングをすることになったらドキドキしますよね・・・。

でも、安心してください。
テイスティングと聞くと何か難しい儀式のように感じてしまうかもしれませんが、そんなに構える必要はないんです。
テイスティングをおこなう際は、以下の3つのステップさえ憶えておけば大丈夫です!

  1. ワインのボトルのラベル(エチケット)を確認

    まず、ワインのボトルのラベル(エチケット)を見て、注文したワインに間違いがないかを目視で確認します。

  2. 色・香り・味をチェック

    グラスに少量のワインが注がれるので、グラスを傾け、不純物が入っていないかどうか、不自然な色をしていないかどうかを確認します。

    その後、グラスを鼻先に近づけて香りをかぎ、口に含んで味に違和感がないかを確認します。

  3. 問題なさそうであれば、「こちらでお願いします」「美味しいです」と伝える

    「1」と「2」のステップを経て、注文したワインにとくに違和感がなければ、ソムリエに「OK」という返事をします。

この3つのステップさえ憶えておけば、急にホストテイスティングを頼まれても、ドギマギする必要はありませんね。

ちなみに、ワインを口に含んだ際、異常はないけれど自分の好みと違ったような場合には、ワインの取り換えをお願いしてはいけません。
テイスティングは、あくまでワインに異常がないかどうかを確認するためにおこなうものであり、ワインの試飲ではないので、注意してくださいね。

ロゼ・モアゼル

もし、ホストテイスティングに自信がない場合は、ソムリエさんにテイスティングをお願いしちゃってもOKなのよ。

さて、ここまではワインの選び方についてお話をしてきました。
ここからは、選んだワインをどのようにして味わえばいいかという、ワインの飲み方についてお話しします!

4、ワインの飲み方

「スワリング」のススメ

あなたは、レストランやバーなどで、ワイングラスをクルクルと回している人を見たことはありませんか?

あのワインをクルクル回すしぐさ、別にカッコつけているわけではありません。(人によってはワインを回す意図をしっかり理解しておらず、ただ回しているケースもあるかもしれませんが・・・)
あのしぐさは「スワリング」と呼ばれ、ワインの味わいや香りに変化をもたせるためにおこなわれるものなんです。

ワインは空気に触れることによって酸化が進み、香りや味が変わるんです。
これをワインの世界の言葉で、「ワインが開く」といいます。

このスワリングには、以下の2つの方法があります。

  1. グラスを手に持った状態で回す
  2. グラスをテーブルに置いた状態で回す

立食パーティーなどの場合は、グラスを手にもった状態で回すことになりますが、それ以外の場合はテーブルに置いた状態で回すと安定します。

スワリング
グラスをテーブルに置いた状態でのスワリング

白ワイン公爵

スワリングをする際は、反時計回りに回すといいのさ。
なぜなら、万が一、中身を飛ばしてしまった場合、反時計回りであれば自分にかかり、相手に迷惑をかけることがないからさ。

ワインが美味しく飲める最適温度

続けて、ワインが美味しく飲める最適温度についてもお伝えしておきます。

ワインは、その種類によって美味しく飲める温度帯が決まっています。
その温度帯を間違えてしまうと、「あれ?このワイン、なんだか美味しくないぞ・・・」ということになってしまうので注意。

レストランでワインを注文する場合は、それぞれのワインに合わせて最適な温度で提供してくれることがほとんどですが、家でワインを飲む場合は自分自身で温度の調整をしなければなりません。
なので、以下の表に書かれた、ワインごとの最適な温度帯を押さえておいてください。

ワインの種類 目安温度
重めの渋い赤

15~18℃

冬場は室温でOK。
夏場は、室温から30分程度冷蔵庫で冷やすとちょうどよい。

軽めの赤

10~15℃

冷蔵庫から出して、10~15分程度待ってからグラスに注ぐ。

辛口の白、ロゼ

6~13℃

冷蔵庫でよく冷やしてから室温に出し、ちょっと置いてからグラスに注ぐ。

甘口の白、スパークリング

2~6℃

冷蔵庫の温度までしっかり冷やすか、氷水を使い、思いっきり冷やす。

ロゼ・モアゼル

私はスパークリングワインを飲むときは、「かぶせるワインクーラー」というアイテムを使っているわ。
冷凍庫で冷やすだけで使えて、2時間ぐらいはワインを冷たい状態に保ってくれるすごいアイテムなのよ。

cool001.jpg

ワイングラスの持ち方

せっかくなので、ワイングラスの持ち方についてもお教えします。
ワイングラスの持ち方は、国によってマナーがまちまちなのですが、日本ではステム部分(グラスの脚の部分)を持つのがよいとされています。

その理由は、ボウル部分を持ってしまうと、ワインが手の温度で温まってしまったり、グラスに指紋がついてしまうためです。

ワイングラスの説明

日本でワインを飲むときは、ステム部分(グラスの脚の部分)を持つようにしましょう。

ワインに氷を入れるのはあり?

ワインに氷を入れるなんて邪道!なんて思っていませんか?
実は最近、家飲み派に増えているんですが、ワインに氷を入れた飲み方も人気なんですよ。
(もちろん、高級レストランなどではしないほうがいいですが、家飲みで試してみるのはありです)

氷を入れることによって、とても飲みやすい口当たりになるため、ワインが苦手という人でも「これなら飲める!」という声が多いんです。

ちなみにワインに氷を入れると、氷が解けたとき、ワインが薄くなり、水っぽくなります。
なので、氷を入れる場合は、糖と酸のバランスがとれたフルーティで濃厚なワインを選ぶといいでしょう。

カルロ ロッシ カリフォルニア レッドマスカット

ちなみに、上記の写真で試してみたワインはこちら。

カルロ ロッシ カリフォルニア レッドマスカット PET 720ML 1本

  • 価格:¥538

はちみつやベリー系の甘い香りがします。
普通に飲んでも非常に美味しいのですが、氷を入れるとフレッシュな甘さが堪能できます。
赤ワイン独特の渋みが無いため、ワインが苦手な人でも楽しめます。

※価格は2017年4月11日現在のAmazonの情報を引用しています。

赤ワイン伯爵

カルロロッシというワインはお値段がお手頃なほか、赤ワイン以外にも白やロゼなど種類も豊富。
色々な飲み方を試したいときに超オススメなのだ。


ここまでワインの選び方や飲み方について語ってきましたが、おそらく、あなたはすでにワインに結構詳しくなっているはずです。
あと足りない知識としては、ワインをカッコよく開ける方法だけ。

というわけで、最後にワインの開け方のノウハウをお教えします!

5、自宅でワインを飲む人は憶えておくべし!ワインのカッコイイ開け方

美味しそうなワインを選び、最適な温度に調整し、いざワインを飲むぞ!となったら、いよいよ「ワインを開ける」作業です。
ただ、この「ワインを開ける作業」、苦手という人が多いんですよね。

せっかく美味しいワインも、その栓の抜き方に失敗してしまうと台無し。
コルク片がワインの中に入っちゃったり、スパークリングワインの場合は、ワインが大量にこぼれたり・・・。

だから、ここからお話しするワインの開け方についてしっかり憶えておいてくださいね。

ワインの栓は大きく分けて3種類あり、それぞれの栓によって開け方は異なります。

  • スクリューキャップ
  • 縦長のコルク栓
  • スパークリングワインのコルク栓

コルクの種類

それでは、それぞれの栓の種類別の開け方について写真付きで解説していきます。

ワインの栓の種類別の開け方

1、スクリューキャップ

  1. 一方の手でキャップのミシン目より下の部分を持ち、もう一方の手でボトルの底を持つ

  2. キャップを持った手を固定し、ボトルを時計まわりに回す

  3. カチッと音がしてミシン目が切れたら、キャップを回して外す

赤ワイン伯爵

新世界のワインによく用いられているスクリューキャップ。
このスクリューキャップを開ける際は、スクリューキャップを中心に回すのではなく、ボトルを中心にして回すとスムーズなのだ。

縦長のコルク栓

  1. ソムリエナイフの刃の部分を使って、ボトルの首の部分に切れ込みを入れる

  2. 一周切れ込みが入ったら、下から上に向かって縦方向に切れ込みを入れ、刃先で切り取った上部を切り離す

  3. スクリューをコルクの中心に刺し、回しながら差し込んでいく

  4. フックをボトルの口に引っかける

  5. フックが外れないように軽く抑えながら、レバーを持ち上げる

  6. 最後は手でゆっくりと抜いていく

スパークリングワインのコルク栓

  1. フタ周りの包装をはがす

    open01.jpg

  2. タオルをかけてフタを親指で押さえながら、針金をゆるめる

    open02.jpg

  3. タオルの上からコルクを持ち、ひねるようにしてビンの底を回す

    open03.jpg

  4. 「シュッ」と音をたてないように開栓!

    open04.jpg

白ワイン公爵

この「シュッ」という音を、シャンパーニュ地方では古くから「淑女の溜息」と呼んでいるのさ。
ロマンチックだよね。
ちなみに、「ポンッ」と音をたてて開栓すると、ワインが吹き溢れる恐れがあるので注意してくれたまえ。

まとめ

いかがでしたか?
ワインって難しいように見えて、実は案外シンプルな飲み物なんだっておわかりいただけたでしょうか。

冒頭でお話したとおり、ワインは選び方・飲み方を知るだけで、一気に世界が広がるお酒。
ぜひ、この記事をきっかけに、あなたのワイン生活が魅力的なものになることを楽しみにしています。

この記事が気に入った方は、ぜひ、スマホのホーム画面にでもブックマークしておいてくださいね。
それでは、また次回お会いしましょう。

ワイン初心者の強い味方、ワイン三貴族でした。

この記事を監修してくれたワイン博士

石井賢
石井 賢(いしい さとし)
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

バーテンダーとして、飲食業を始める。
ワインの奥深さに魅了され、ソムリエに転身。
西麻布にてオーナーソムリエとしてワインバーを開業。
現在、ワインの世界を極めるためミシュラン星付きレストランでソムリエを務める。
所属するレンストラン:麻布十番 フレンチレストラン リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダ

TOPへ