オーガニックワインを正しく知ろう!ビオワインとの違いは?美味しいの?

正しいオーガニックワインの知識を知っておこう!ビオワインとの違いは?美味しいの?

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今、ちまたで話題の「オーガニックワイン」

「オーガニック」と聞くと、どこか健康的なイメージをもつ人が多いと思います。
実際のところ、オーガニックワインは普通のワインとどう違うのか?ということをご存じですか?

広江(ノーマル)

最近、オーガニックワインなるワインを知り、新たなワインの扉を開けた、美味しいワイン編集部の広江です!
今回の記事は、ワイン界で注目を浴びているオーガニックワインについて、語りつくそうと思います!

さて、オーガニックワインと普通のワインの大きな違いは、ズバリ、"有機栽培のブドウから造られたワインかどうか"
有機栽培とは、化学的な農薬・肥料・除草剤などを使わず、自然にあるもの(たとえば、動物のフンや草を発酵させたものなど)を使って栽培されていることを指します。

オーガニックという言葉を冠していますが、添加物がまったく入っていないわけではありません(その理由は後述します)。
ただ、オーガニックワインはとにかく地球に優しく、私たちの体に優しいワイン。
そのため、昨今のオーガニックブームに乗っかり、今、オーガニックワインに注目する人たちが増えているんです。

ただ、オーガニックワインについて興味をもった人からは、次のようなコメントが漏れます。

  • オーガニックワインって、頭痛にならないって聞いたけど、本当??
  • オーガニックワインって、独特のクセがあって飲みにくいって聞いたけど・・・。
  • そもそも、意識高い系の人しか買っていないんじゃないの?

これらは果たして正しいのでしょうか・・・?

それを今回の記事の中で明かしていこうと思います!!
(実は、今回のオーガニックワインの記事はとても気合いを入れて書いたので、ぜひ本編に目を通していただきたく、いつもより引っ張り気味の冒頭となっております(^^;))

正しいオーガニックワインの知識を知っておこう!ビオワインとの違いは?美味しいの?

先に一言だけお伝えしておきます。

実は日本って、世界の先進国の中でも「オーガニック」の分野にとても疎くて遅れている国なんです・・・。
ある統計によると、日本のオーガニック分野への取り組みは、アメリカ、中国、EU諸国の足元にも及ばないほど小規模なんです。
(参考:2017年Research Institute of Organic Agriculture(有機農業研究所)

だから、日本国内では、オーガニックワインが未知なるワインと認識されることが多く、市民権を得ているとはまだまだ言えません。
でも、オーガニックワインって、とっても魅力的なワインなんです!
だから、ワインに興味のあるすべての人たちに、オーガニックワインのことを知ってほしい!

というわけで、今回はオーガニックワイン特集!
この記事を読めば、きっとオーガニックワインを飲んでみたくなる、そんな内容をお届けします。

オーガニックの申し子、美味しいワイン編集部の私こと広江が、行き先案内人となりましょう!

それでは始まり、始まり~!

まずはオーガニックワインについて知ろう

あなたは「オーガニックワイン」にどんなイメージを持っていますか?

「自然派っぽいから体に良さそう」「二日酔いしないって聞いたことがある」「オーガニックと聞くと値段が高そう・・・」など、さまざまなイメージがありますよね。

また、「そもそもオーガニックってどういう意味なの?」「オーガニックワインと他のワインって、何が違うの?」といったギモンも湧いてきます。

そこで、オーガニックワインのことを深く知って、あらゆるギモンを解決するために、まずは「オーガニックってなんだろう?」というところから順に説明していきます!

「オーガニック」とは人と環境に優しい食物や加工方法

「オーガニック」とは、「有機」という意味です。
EUでは「ビオロジック(biologique)」と言ったり、「ビオ(bio)」とも言います。

オーガニックの基本は、自然環境を大切にして持続可能な環境を保護し、そのなかですべての生物や人にとっても安全で優しいものを作るという考え方にあります。
具体的にどうするかというと、化学的な農薬・肥料・除草剤などを使わず自然に近い状態で栽培したり、有機農産物(畜産・水産物)を化学的な添加物などを使わずに加工品を造ったりして実現します。

「有機」と聞くと「有機栽培」という言葉を思い浮かべる人が多く、農業のイメージが強いかもしれません。
でも、農業だけではなく、水産業や畜産業にも有機はあります。
たとえば畜産業の場合、人工の化学的な成長剤や抗生剤をエサに含めない、というような有機畜産の条件があるんですよ。

ちなみに、農林水産省では有機農業のことを、以下のように定義しています。

化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。

赤ワイン伯爵

オーガニックには自然環境を保護することや、人だけでなくすべての生物に安全で優しい農業を行うなど、たくさんの目的があるのだ。

オーガニックについて理解したところで、続いてはオーガニックワインのお話に進みましょう。

「オーガニックワイン」はブドウも醸造方法もすべてがオーガニック!

ワインはブドウを栽培するところから始まり、そのブドウを醸造してできるお酒です。

そのため「オーガニックワイン」を造るためには、ブドウの有機栽培だけでなく、ワインになるまでの加工の過程にもオーガニックが求められます。
具体的に説明していきますね。

オーガニックワインは有機栽培のブドウから造る

ブドウ畑

先ほどもお伝えしたように、有機栽培とは、化学的な農薬・肥料・除草剤を使わず、動物のフン、草を発酵させたものなど自然な肥料を使います。

農薬を使わないと「畑が雑草だらけになったり、ブドウの樹が病気や害虫に犯されたりするのでは?」と心配しちゃいますよね・・・。
でも、そんなことは無いんです!
雑草のなかには、ブドウを病気や害虫から守ってくれるハーブなどがあるので、農薬と同じような効果があるものも存在します。
それに畑のお世話をより丁寧にすることで、農薬などに頼らなくてもいいんです。

ちなみに、有機栽培のなかには「ビオロジック農法」や「ビオディナミ農法」など、いろいろな農法があります。
農法について詳しいことは、のちほど説明しますね。

オーガニックワインの加工・醸造過程では添加物がとても少ない

オーガニックワインにするための加工・醸造過程では、例えばEUでは酸化防止剤の上限量が低かったり、使える添加物に規制があります。
(国や認証機関によって規制は違います)

ここで重要なのは添加物は少量ながら含まれている場合がほとんどということ。
なぜ少量の添加物が含まれる場合があるかというと、たとえば、酸化防止剤には殺菌効果があるので、まったく使わないと加工過程でブドウにカビが生えたりワインに雑菌が繁殖したりしてしまうからです。
そうなってしまっては、安全どころではなくなってしまいますよね。

ただ、使用する添加物などは、できるだけ自然のものをできるだけ少なく、というのが原則なんです。


ここまでのお話で、オーガニックワインは有機栽培のブドウを使って添加物を少なくして造られているから、私たちの体にも環境にも優しいということはわかりましたよね。

でも、ちょっと待ってください!

私たち消費者は、一体どうやってオーガニックワインということを見分ければいいのでしょうか?
お店の人に「これはオーガニックな造り方をしたオーガニックワインですよ!」と言われても、それが本当かどうかわかりませんよね。

そこで続いてお話するのが、第三者機関による「オーガニックワインである」という保証についてです。

オーガニックに造られたことは、認証機関によって保証される

海外のオーガニックワインのガイドラインについて

誰かが「これはオーガニックワインである」と保証するためにはガイドラインが必要ですよね。
ところが、最近までEUをはじめ世界では、各国政府が法的に定めるオーガニックワインのガイドラインはありませんでした。
(民間の団体が独自にオーガニックのガイドラインを決めて認証していました)

なぜなら、ワインの場合、原料のブドウだけでなく、醸造過程でも「何をオーガニックワインとするか」という基準を決めること自体が、複雑で難しいことだったからです。
そのため、昔は消費者に誤解させないように、すべてのワインを「オーガニック」や「ビオ」という商品名にすることが禁止されていました。

しかし、2012年(最近ですね!)、EUでオーガニックワインのガイドラインが整備され、そのガイドラインに沿って認証されたワインは「オーガニック」「ビオ」などといえるようになりました。
その法律で、「遺伝子組み換えはダメ」「この添加物は何ミリリットルまでOK」「この農薬は使用禁止」など、さまざまな規定が詳細に決められたのです。

それ以降、世界でオーガニックワインの認知が高まり、EUに続いて各国の基準も整備され、現在もオーガニックワイン市場がどんどん広がっているんですよ。

ちなみに、日本の有機JASマークと同じように、海外にもオーガニックの認証を受けたことを示すマークがあります。
あなたはワインのボトルにこんなマークをみたことはありませんか?

これが、海外のオーガニックの認証マークの一例です。

海外では、オーガニックと認証を受けたワインのラベルに認証マークを表示できたり、ワイン名やラベルに「オーガニック」「ビオ」と記載することができます。
いっぽう認証を受けていないものは、オーガニックなどの言葉を使うことは法的に禁止されています。
日本と同じですね。

つまり、EUのワインであればこれらのマークがあれば、間違いなくオーガニックワインであると私たちは知ることができるんです。

認証機関は国ごとにも多くあるのですが、ここでは有名な認証機関を3つあげておきます。
どれも有名なので、もしかすると、あなたはこんなマークのついたワインをすでに飲んだことがあるかもしれませんね。

  • ユーロリーフ(Euro leaf)

    EUでもっとも有名な有機認証機関。2010年から使用され始めました。
  • エコサート(ECOCERT)

    世界最大の有機栽培認証機関で、世界80カ国以上が参加しています。拠点はフランスです。
  • AB認証(Agriculture Biologique)

    EUで有名な有機認証機関。フランス政府の有機栽培基準に沿います。

実は認証マークが無いワインもオーガニックな場合がある

先ほど海外のオーガニック認証についてお話しました。
しかし、海外のオーガニック認証について覚えておいて欲しいことがあります。
それは、認証マークがあるワインだけが、オーガニックワインというわけではないということなんです。

え、どういうこと?ってなりますよね。
ややこしい話になりますが、もう少しお付き合いください。

EUをはじめ世界には、家族経営など小規模なワイン生産者は星の数ほどいます。
そのような生産者の中には、こだわりと信念をもって、伝統的でオーガニックな造り方をしているところもたくさんあります。

しかし、オーガニック認証を受けることはとてもコストがかかったり、生産者によっては認証なんてあまり必要ないという考えをもっていたり、基本はオーガニックだけどブドウの出来が悪い年だけ仕方なく少量の農薬を使ったり・・・。
そういういろいろな理由から、すべてのワイン生産者がこの認証を受けているわけではないんです。

そのため、オーガニックワインを知るうえで覚えておいて欲しいことは、たとえオーガニックな造り方をしていても、認証を受けていないところはたくさんあるということ。
それを知っているだけでも、オーガニックの認証を受けていないワイン生産者にとっては嬉しいことなんですよ。

ただ、この話を知ると、「オーガニック認証を受けていないオーガニックなワインは、どうやって知ることができるの?」と思いますよね。
その方法は、ソムリエさんや輸入業者さんなど、専門家に聞くしかないのが現状です・・・。
ソムリエさんや輸入業者さんなど、ワイン業に従事している人の場合、実際に生産者のもとを訪れて見学したり話をすることがあるので、オーガニックな造り方をしているかどうかわかるんです。
そのような方にオーガニック認証を受けていないワインについて、お話を聞ける機会があったら、ぜひ聞いてみてくださいね!

オーガニックワインQ&Aコーナー

さて、ここからは、ちまたに溢れるオーガニックワインのギモンにどんどん答えます。
これを読めばあなたもオーガニックワインを飲みたくなるかも・・・!

Q1.オーガニックワインは美味しいの?

広江(ノーマル)

オーガニックワインは「クセが強くて美味しくない」と聞いたことがあるのですが、実際どうなんでしょう?

赤ワイン伯爵

オーガニックワインだから美味しい、とか美味しくない、とは言えないな。
他のワインと同じようにワインによるのだ。

オーガニックワインは、化学的な農薬・肥料を使わないため、年ごとの天候がブドウの出来に強く影響します。
また、添加物も少ないため、生産者さんの力量が直接ワインの味に反映するんです。

そのため、その年のブドウの状態や生産者さんの技術次第で、質がまったく異なります。
それが、本来の自然なワインの姿とも言えますね。

あと、酸化防止剤が少ないことも多いため、海外から日本に向けてワインを輸送している間に温度が上がると、味や香りによくない影響を及ぼすことも・・・。
輸送環境さえも香りや味に影響するんです。

オーガニックワインは、良くも悪くも、ブドウが栽培された土地や気候、生産者のこだわりや技術が色濃く反映されています。
なので美味しいか美味しくないかは、あなた自身が飲んでみないとわからないものなのです

他のワインと同じですね。

Q2.ビオワインとオーガニックワインって違うの?

広江(ノーマル)

「ビオワイン」というものがオーガニックワインだと思っていますが、実際はオーガニックワインとの違いってあるんですか?

赤ワイン伯爵

「ビオワイン」と「オーガニックワイン」はほぼ同じ意味だが、日本では厳密には違う意味なのだ。

「有機」を表す言葉の定義が、日本とワインの輸入元の国と違うことで、ややこしくなっているのです。
簡単に説明していきますね。

「ビオワイン」と「オーガニックワイン」はオーガニックなワインという意味では同じですが、日本では厳密には違います。

日本では下記のような違いがあります。

  • 「オーガニック」・・・
    「有機の」という意味で、JAS規格という農林水産省が認める認証機関で認証されたものだけが使える
  • 「ビオ」「自然派」「ナチュール」など・・・
    JAS規格で制限されていないので、誰でも使うことができる

いっぽうEUやアメリカなどでは、「オーガニック」や「ビオ」「ビオロジック」といった言葉は、すべて「有機の」という意味で、法的に定義されています。
つまり、EUやアメリカなどで造られたワインで、ラベルにこれらの言葉があれば、オーガニックの認証を受けたワインということなんです。

ちなみに、EUでは、オーガニックワインを「ヴァン ナチュール(Vin Naturel)」「ナチュラルワイン(Natural Wine)」ということもありますが、正確な定義はないようです。
つまり、ビオワインやオーガニックワインという言葉は使わないんです・・・!

そして、この「ヴァン ナチュール」という呼び方を日本語にしたのが「自然派ワイン」という言葉。
「自然派ワイン」は日本では減農薬のブドウを使ったワインのようなイメージがありますが、厳密には正確な定義はどこにもなく、とてもあいまいな言い方なのです。
言葉の定義が違うものを、日本に輸入して、「オーガニックワイン」や「ビオワイン」「自然派ワイン」などと混同されているので、ややこしくなっているのです。

この記事では、わかりやすく説明するため、「オーガニックワイン」で統一しています。

Q3.オーガニックワインには独特の香りがあるって本当?

広江(ノーマル)

オーガニックワインは、硫黄のような「ビオ臭」という独特の香りがあるって聞いたことがありますが、それは本当ですか?

赤ワイン伯爵

いいや、「ビオ臭」は明確な定義がない俗語で、還元臭や雑菌に汚染されたワインの匂いを表していることが多いようだ。
しかも、最近では、還元臭を感じないオーガニックワインも多いのだぞ。

赤ワイン

「ビオ臭」という言葉は「還元臭」や醸造時に雑菌に汚染されたワインの匂いを表す言葉として使われることがあります。
昔は、還元臭がオーガニックワインの特徴のひとつだったため、オーガニックを表す「ビオ」と「臭い匂い」をくっつけた言葉で「ビオ臭」と言われるようになりましたが、実は正しい用語ではないんですよ。

「還元臭」は一般的には「陰干ししたぞうきんのような」「硫黄のような」「腐った卵のような」香りを表し、苦手だと感じる人も多いのですが、飲んでも健康上に問題はありません。
過去に、オーガニックワイン独特の香りと言われることもありましたが、最近では、還元臭を感じないオーガニックワインも増えてきています。

もし「還元臭を強く感じて飲みにくいな」と思った場合は、抜栓してから3日~1週間くらい置いてから飲むと香りと味が全然変わって、美味しく飲める場合があります。
ただし、「美味しく飲める場合もある」というだけで、絶対美味しくなるわけではないので、ご注意くださいね。

Q4.オーガニックワインってどういう農法があるの?

広江(ノーマル)

先ほど、オーガニックなワインを造るための農法がいくつかあると言っていました。
具体的にどんな農法があるのでしょうか?

赤ワイン伯爵

よく覚えていたね。
ここでは「ビオロジック農法」「ビオディナミ農法」という2つの農法について紹介していくぞ。

EUでは2012年にオーガニックワインについて法的な細かい規定が整備されたとお話ししました。
そのとき、ブドウの栽培で化学的な農薬や除草剤、肥料を使用を禁止するだけでなく、使用してよい農薬や、添加物、その許容量なども決められました。
もちろん許されている農薬や肥料、添加物の量は普通のワインよりもはるかに少ないです。
また、殺菌用や酸化防止剤として、最低限の亜硫酸塩の使用も認められています。

そのため、オーガニックワインと認証されていても完全な無農薬、無添加というわけではないんです。

ということで、オーガニックワインのブドウの栽培の農法について簡単に紹介していきますね。

オーガニック栽培の農法「ビオロジック農法」

オーガニックワインを造るときのブドウの有機栽培のことをフランス語で「ビオロジック農法」と呼びます。
「ビオロジック」は「有機の」という意味です。

この農法では、肥料は動物のフンなどがOKで、化学的な除草剤や遺伝子組み換えなどは禁止されています。
ただし、許可されている農薬もあります。
たとえば、伝統的に病気予防として使われてきた、硫酸銅と石灰を混ぜた「ボルドー液」という農薬を使うのはOKなんです。

星や天体の動きも重視する「ビオディナミ農法」

ビオディナミ農法

ビオディナミ農法とはビオロジック農法のひとつです。
20世紀にルドルフ・シュタイナーという学者が提唱した理論に基づき、土をはじめ自然が本来持つ能力を活かし、天体や宇宙の力も植物や土に呼び込むことが重視されています。

ビオディナミ農法でも、化学的に分解されたものは使用しないという基本的なスタンスは、ビオロジック農法と同じです。
それに加え、牛のフンや水晶、タンポポなど自然の材料を独自に調合して畑に撒いたり、月・星座の動きによってブドウの種まきや収穫の日取りを決めたり、細かい決まりごとがあります。

この農法による効果を科学的に証明するのは難しいそうですが、有名なシャンパンの生産者であるルイ・ロデレールや、超高級ワインのロマネ コンティで採用しているほど、よく知られたオーガニック農法です。

Q5.オーガニックワインをいくら飲んでも頭が痛くならない?

広江(ノーマル)

普通のワインを飲んだら頭痛がすることがあるけど、オーガニックワインなら頭痛が起こらないってホントなんですか?
もしかしたら私の飲みすぎかもしれませんが・・・(笑)

赤ワイン伯爵

何が原因で頭が痛くなったかわからないので「オーガニックワインなら大丈夫」とはいえないな。

「なーんだ、残念」と思われるかもしれませんが、ワインを飲んだら頭が痛くなる原因が、アルコールによるものか、酸化防止剤など添加物の影響か、はたまた体調が悪かっただけなのか、正直自分自身もわからないですよね。

EUやアメリカのオーガニックワインの場合、酸化防止剤としてほぼすべてのワインに使われている亜硫酸塩という添加物の上限が普通のワインに比べて少ないんです。
そのため、いつのまにか添加物が少ないオーガニックワインは頭痛にならない、なんて噂が立ってしまったのかもしれません。

現時点では「亜硫酸塩が頭痛の原因だ」という科学的な証明もなく、個人差も大きいそうです。
なので絶対頭痛にならないなんて言えないのが正直なところです。

ちなみに、EUやアメリカのオーガニックワインの規定で決まっているのは亜硫酸塩の上限なので、普通のワインでも亜硫酸塩が少ないものはあります。

二日酔いについても同じことがいえますし、その人の許容量以上を飲んだら二日酔いになりますね(^^;)
オーガニックでもオーガニックでなくても飲み過ぎないようにしましょう。

Q6.オーガニックワインて高いの?

広江(ノーマル)

オーガニックって栽培にいろいろな手間がかかりそう。
その手間がかかる分、値段も高いのでしょうか?

赤ワイン伯爵

他のワインと同様で、オーガニックワインも1,000円以下のものや1,000円台のものがたくさんあるぞ。

オーガニックワインのブドウの生産コストはどうしても高くなります。
オーガニックな肥料自体が高く、草をすいて自然の肥料にしたり手間もかかります。

ですが、オーガニックワインでも1,000円前後のものはたくさんあります。
この記事でこのあと紹介しているオーガニックワインも、1,000円代のものがほとんどです。

他のワインと同じで、安いから美味しくない、高いから美味しい、というわけではないんですよ。
お手軽な値段で、あなた好みのオーガニックワインを、ぜひ見つけてみてくださいね。

オススメのオーガニックワイン8選

最後にオススメのオーガニックワインを8つ紹介します!

その前に、ひとつオーガニックワインならではの特徴をお伝えします。
オーガニックワインは、まったく同じ年に作られたまったく同じワインでも、瓶によって香りや味わいが違う場合があるという特徴です。
先ほどお伝えしたように、酸化防止剤などが普通のワインより少ないことで、保存・輸送状況の影響を大きく受ける場合があるからです。
つまり、同じワインでも、1回目に買って飲んだときと、2回目に買って飲んだときで、まったく違うワインのように感じることもあるんですよ。

オーガニックワインは普通のワインよりも繊細なので、ボトルによる違いも楽しめるといいですね♪

それでは、いよいよオススメのオーガニックワインを紹介します!

1、タヴェルネッロ オルガニコ サンジョベーゼ

 タヴェルネッロ オルガニコ サンジョベーゼ

タヴェルネッロ オルガニコ サンジョベーゼ

  • 価格:1,188(2018年10月9日 15:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.0

ミディアムボディの赤ワイン。
ユーロリーフのマークがあります。
軽やかな口当たりと酸味、ブラックチェリーのような香りが口の中に広がります。
生ハム、チーズ、ボロネーゼ発祥の地であるイタリアのエミリア・ロマーニャ州という食の豊かな地で生まれたワインなので、イタリア料理との相性が抜群。
イタリア料理だけでなく、写真で合わせているようなお肉などガッツリ系のお食事にも合います。

2、ブラック・タワー ドライ・リースリング オーガニック

 ブラック・タワー ドライ・リースリング オーガニック

ブラック・タワー ドライ・リースリング オーガニック

  • 価格:1,796 (2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.0

リースリングというブドウを使ったドイツの辛口白ワイン。
マスカットやメロン、レモンのようなさわやかで果実感あふれる酸味と、キリっとした飲み口が心地よいです。
軽やかでフレッシュな口当たりのため飲みやすく、和食や魚介系の料理、オードブルなどとよく合います。
この生産者のワインは世界40カ国、年間150万本以上が輸出され、多くの国で人気を博しています。
ユーロリーフのマークがあります。

3、ステラー・オーガニック・スパークリング

 ステラー・オーガニック・スパークリング

ステラー・オーガニック・スパークリング

  • 価格:1,642(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.0

南アフリカのオーガニックスパークリングワイン。
フェアトレードと、オーガニック認証(SKALオランダ)、両方の認証を受けているのが珍しいワインです。
ボトルの裏にはそれを示すマークがあります。

軽やかな口当たりでしゅわしゅわっと泡がさわやかで、かつ口当たりはやわらか!
フレッシュな酸味とかすかに甘みがあり、後味に青リンゴや梨、ブドウの皮のようなピリっと感があります。
食前酒としても、どのようなおつまみとも料理とも楽しめます。

4、ビニャ マイポ レセルバ ビトラル オーガニック

 チリワイン ビニャ マイポ レセルバ ビトラル オーガニック

ビニャ マイポ レセルバ ビトラル オーガニック

  • 価格:1,256(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

チリのオーガニック赤ワイン。
スイスのIMOというオーガニック認証を受けています。
フルボディですが、やわらかな口当たりで飲みやすいです。
香りは土や鉄釘、チェリーのような大地の力強さを感じ、味わいは木イチゴや土のような複雑な酸味が口のなかに広がります。
フルボディとしては渋みは控えめで、余韻も少なくしゅっと消えていくさまに繊細さを感じます。
中華料理や肉料理、オードブルによく合います。

5、ドメーヌ ギャバロン フォジェール

 ドメーヌ ギャバロン フォジェール

ドメーヌ ギャバロン フォジェール

  • 価格:2,238(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

フランスのAB認証を取得したフルボディの赤ワイン。
黒胡椒や鉄、土のような力強いスパイシーな香りがあり、スワリングすることにより控えめであったフルーティな香りが広がります。
スパイシーな渋みがあり、さまざまな表情の楽しめるワイン。
その理由は、グルナッシュ、シラー、ムールヴェドルという3品種のブドウがブレンドされているからだそう。
赤身の肉料理と相性がいいです。

6、コノスル オーガニック シャルドネ

 コノスル オーガニック シャルドネ

コノスル オーガニック シャルドネ

  • 価格:1,135(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.0

ドイツのBCSエコ認証を受けた辛口でミディアムボディの白ワイン。
グラスに注ぐとほのかな柑橘系の甘い香りを感じます。
爽やかな飲み口で、かすかにりんごのような酸味があります。
クリームチーズと合わせると、ワインの酸味がよりまろやかになります。
そのほか、豚肉のしゃぶしゃぶなどのあっさりめの肉料理、魚介料理、揚げ物などいろいろな料理と合わせることができます。

7、レ・グラン・ザルブル

 レ・グラン・ザルブル

レ・グラン・ザルブル

  • 価格:1,049(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

フランス「エコサート」の認証を受けた辛口の白ワイン。
「レ・グランザルブル」とは、ラベルデザインにもなっているように「大きな木」を意味します。
はっきりとした酸味を感じ、グラスを回すと草原やわらのような香りが引き立ちます。
辛口ですが、クリームチーズといただくことでパッションフルーツやレモンのようなフルーティな味わいを感じます。
コンビニやスーパーでも手に入る手軽さも嬉しいです。

8、アルプス 契約農場の有機ワイン

 コノスル オーガニック シャルドネ

アルプス 契約農場の有機ワイン

  • 価格:1,714(2018年10月9日 15:30時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

JAS(日本農林規格)有機認定を取得しているやや甘口の白ワイン。
アルプス契約農場・米国のグロー園で栽培された、ナイアガラというブドウを100%使用したフルーティなワインです。
フルーツとして食べる馴染みのあるブドウの味わいを強く感じることができ、ワイン初心者でも安心して飲むことができます。
クリームチーズやデザートとの相性がいいです。

さいごに

いかがでしたか? オーガニックワインをとりまくお話はこんなにたくさんあるのですね。

認証のあるなしに関わらず、オーガニックなワインはたくさんあり、これからもどんどん増えていくでしょう。
自然にもひとにも生物にも優しいことに間違いありません。
オーガニックワインを手に取って、それが造られた土や、ブドウの樹や、造ったひとびとのことを思い浮かべながら、飲んでみるのもいいかもしれませんね。

See you!

この記事を監修してくれたワイン博士

出嶋邦彦
出嶋邦彦

(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
wine bar & green tea cafe『水無月』オーナーソムリエ

昭和60年生まれ。31歳。石川県出身。
高校を卒業後、大阪にある辻学園TEC日調で、調理製菓を学ぶ。
芦屋のレストランのキッチンを経て、24歳でワインに興味を持ち、ソムリエを取得。
その後ワイン輸入会社でのインポーターを経験し、フランス料理レストランなどでソムリエとして勤務する。
2016年6月、神戸三宮にて『水無月』という屋号でワインバーを開業し、今に至る。
wine bar & green tea cafe『水無月』のFacebookページはこちら

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