ピノ・ノワールの産地別オススメ14選!品種の特長や魅力、楽しみ方も解説

ピノ・ノワールの魅力と産地別オススメワイン選

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ピノ・ノワールは、繊細で複雑な香りと果実感のある酸味が特長の、赤ワイン用ブドウ品種。
造り手ごとに圧倒的な個性があり、そのエレガントな味わいは、ワイン沼にはまるきっかけになることも・・・。

ピノ・ノワールのワインは、官能的で優美、奥深く複雑な香りと、なめらかでシルキーな味わいへと変化するポテンシャルがあります。
そのポテンシャルが発揮されるには、数年どころか10年、20年、30年以上と長期間熟成させることが重要。

広江(ノーマル)

美味しいワイン編集部の広江です!

実は、世界一高価(1本が数百万円!)な値段で取引されるロマネ・コンティもこのピノ・ノワールが使われていて、数十年と長期間熟成されることで価値が高くなります。

ピノ・ノワールは栽培できる気候や土壌の条件が限定的。
また、病気に弱く天候の影響も受けやすい、なんとも気難しいブドウ。
そのうえ、ワインにすること自体も難しいので、そのぶん造り手の力量が如実に反映されるんです。

造り手の力量が如実に反映されるということは、ワインごとの個性がとても強くなるということ。
そのため、ワインによってはこんなふうに感じることもあるでしょう。

「ピノ・ノワールって色も味も薄くて物足りない」
「酸っぱくて美味しさがわからない」

個性が出やすいぶん、自分の好みに合うかどうかの当たり外れが大きいと言えるんですね

ただ、近年はブドウの栽培・醸造技術の進歩がめざましく、手頃な価格でハイクオリティなピノ・ノワールも出回るようになりました。

また、ピノ・ノワールのワインは、他の品種をブレンドせずピノ・ノワールだけで造られることが多い(単一品種といいます)ので、フランス、ドイツ、ニュ―ジランド、アメリカなど、産地ごとの特長を初心者でも存分に堪能できます。
つまり、産地ごとの飲み比べが楽しいのも、ピノ・ノワールの醍醐味のひとつ。
ほとんどがミディアムボディで渋みが少なく、アルコール度数も13%台と飲みやすいものも多いです。

ピノ・ノワールのおすすめワイン

・・・と、ここまで書いていても魅力しかなく、筆舌に尽くしがたい!!

「百聞は一見に如かず」というし、とにかくピノ・ノワールをいろいろ飲んでみてほしい!!!
そんなライターとして矛盾した気持ちを抱えながら、今この記事を書いています・・・!

というわけでこの記事では、ピノ・ノワールの特長や魅力と、飲み比べしても楽しい産地別のオススメワイン14本を紹介します。
それではまいりましょう。

ピノ・ノワールの簡単な基礎知識

ピノ・ノワールは繊細で複雑な香りと、果実感のある酸味が特長。
色はガーネット色かルビー色で、渋み(タンニン)が控えめのミディアムボディのワインが多いです。

なぜミディアムボディが多いのでしょうか。
それは、ピノ・ノワールの「栽培しにくさ」と関係しています。
ピノ・ノワールのブドウ品種としての特長をみていきましょう。

ピノ・ノワールのブドウ品種の特長

ピノ・ノワールのブドウ品種としての特長をざっくりまとめると、以下の5つです!

ピノ・ノワールのブドウ品種としての特長

  1. ブドウの皮(果皮)が薄く病気に弱いため、栽培が難しい
  2. 皮(果皮)が薄いので、タンニンは少なめ
  3. 冷涼な気候と石灰質という特定の土壌を好む
  4. ミディアムボディのワインになることが多い
  5. 造り手によって、ワインの個性が色濃くでる

それぞれ、もう少し詳しく解説しますね。

まずは、皮(果皮)が薄い特長についてです。
ピノ・ノワールはカベルネ・ソーヴィニヨンなどと比べるとブドウの皮(果皮)が薄く、そのぶん病気に弱いので栽培が難しいです。

ピノ・ノワール

しかし、皮が薄いからといって、悪いことばかりではありません。
皮が薄い分、ほかの品種よりもタンニンが少なくなるので、赤ワインの渋みが苦手な人にとっては、比較的飲みやすいワインが多いんです。

日本のスーパーで売られている巨峰など普通のブドウでも、皮をかみしめると渋みがありますよね。
これは、ブドウの皮に含まれる渋み成分「タンニン」によるもの。
カベルネ・ソーヴィニヨンのワインにフルボディが多いのは、カベルネ・ソーヴィニヨンの皮が厚く、タンニンが多く含まれることが一因です。

また、ピノ・ノワールは冷涼な気候と石灰質という特定の土壌を好みます。
暖かな地域で育てるブドウに比べて、ピノ・ノワールは寒い地域でゆっくり育って甘くなるので、手間暇のかかるブドウなんです。
そのため、温暖な地域を好むブドウと比べると、ブドウの糖度も低いです。
糖度が低いとアルコール度数も低くなり、結果的にミディアムボディのワインになることが多いのも特長ですよ。

これだけでも、かなり繊細なブドウ品種だというイメージがありますよね。

さらに、気候による影響でも、ワインの造り手を悩ませています。
ピノ・ノワールは気候の影響も受けやすい品種のため、毎年熟成度の予測が難しいんです・・・。
しかし、年ごとに違うブドウに合わせて、四苦八苦しながらワインを醸造することこそ「クリエイティブ」という面もあったりします。

だからこそ、造り手によって、ワインの個性が色濃くでるんですね。

そんなわけで、ほかのブドウ品種のワインに比べてどうしても価格も高くなりがち

ちなみに世界一高いワインはピノ・ノワールからできています。
そう、ロマネ・コンティです。
またのちほど軽くお話ししますね。

ピノ・ノワールから造られるワインの特長

ピノ・ノワールのワインのほとんどが、「ピノ・ノワールだけを使ったワイン」(単一品種)です。

ピノ・ノワール

なぜ単一品種で造るワインが好まれるのかというと、ピノ・ノワールならでの繊細な香りや複雑な酸味を活かすため。

また、冒頭でちらっとお話ししたように、ピノ・ノワールの大きな特長のひとつに「長期間熟成できるポテンシャル」があります。
もちろんワインによっては、出荷されてすぐ飲んでも美味しいものから、10年、20年、30年以上とじっくりと熟成させてこそ、ピノ・ノワールとしての真価を発揮するものまで、いろいろありますよ。

広江(ノーマル)

ちなみに、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど他のブドウ品種は、収穫年(ヴィンテージ)ごとの差を調整し、毎年同じ品質のワインを造るため、複数の品種をブレンドすることが多いです。
たとえば、ボルドーワインなど。

ただし、ピノ・ノワールとほかのブドウをブレンドするワインが一切ない、というわけではありません。
たとえば、フランスのシャンパン地方で造られる「シャンパン」というスパークリングワインは、「シャルドネ」「ピノ・ノワール」「ムニエ」の3種類のブドウを使って造られることが多いんですよ。

シャンパンとしては日本一有名といっても過言ではないあの「ドン・ペリニヨン」も、ピノ・ノワールとシャルドネそれぞれ50%ずつ使って造られています。

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2009

ドンペリなど高級シャンパンは、長期間熟成させて、香り高く奥深い味わいになってから出荷する、という場合があります。
その期間は10年以上など・・・
そんな長い長い時間をかけて熟成させることが可能なのも、やはりピノ・ノワールを使っているからなのです。

赤ワイン伯爵

ちなみにドンペリの出荷までの熟成期間は、収穫年(ヴィンテージ)によって違うぞ。
年ごとのブドウやワインの出来によって熟成期間を見極めて調整しているのだ。
そりゃ高くなるのも納得だ。

では続いて、ピノ・ノワールから造られるワインの香りについて見ていきましょう!

ピノ・ノワールの香りの表現

ピノ・ノワールのワインを飲むと、いちごやベリーのようなフルーティーな香りだけではなく、「土や木の皮のような香りがする!」はたまた「ラム肉みたいな香りが!」なんてこともあります。
「ピノ・ノワールの香りは繊細」とひとくちにいっても、その複雑さを表現する言葉はいろいろ。

ピノ・ノワールの香りの種類・表現

ワインによって全然違うのですが、ピノ・ノワールの香りや味わいの表現は次のようなものがあります。

ローズマリー下草(森や林の地面に生えている草)
紅茶ミント
いちごチェリー
ラズベリーいちじく
薔薇すみれ
コーヒーシナモン
バニラ
なめし皮
ローストした肉スパイス

リストアップしているすべての香りがひとつのワインから感じられるのではなく、こんな表現ができる香りのワインもあるよ、と思ってください。
ワインを飲んだらどんな香りを感じ取ったか、その参考にするのもまた一興かもしれません。

ここまでピノ・ノワールのざっくりした特長をお話ししてきました。
次にもう少し詳しく、産地ごとのピノ・ノワールの特長についてみていきましょう。
いっしょに産地ごとのオススメのワインも紹介しますよ!

飲み比べするならまず産地別!ピノ・ノワールの特長とオススメワイン14選

ピノ・ノワール

さきほどピノ・ノワールは単一品種で造ることが多いとお話ししました。
なので、「ピノ・ノワールってこんなワイン」というのがわかりやすいんです。

さらにピノ・ノワールばかりで飲み比べして、「傾向として似ている部分」や「逆に全然違う」のような個性を楽しむのに、もってこいなんです!

ブルゴーニュばかりで飲み比べするのもよし、旧世界(ヨーロッパ)と新世界(ニュ―ジランドなど)で飲み比べるのもよし、カリフォルニアばかりで飲み比べるのもよし。

それでは産地ごとの特長と、それぞれのオススメワインの紹介にまいりましょう。

フランスのピノ・ノワールの特長とオススメのワイン

フランス

  • フランスのピノ・ノワールの特長
    • ピノ・ノワールの原産地はブルゴーニュ
    • ベリー系のフルーティーさと花やスパイス、土、皮などの複雑な香りとしっかりした酸
    • シャンパンに限ってはピノ・ノワールとほかのブドウ品種を混ぜて造られる

フランスのブルゴーニュ地方がピノ・ノワールの原産。
ピノ・ノワールにもっとも適した土壌や気候(テロワールといいます)ともいわれています。
1本数百万円というアンビリーバブルな値がつく世界最高峰のワイン、「ロマネ・コンティ」もブルゴーニュで造られています。

ブルゴーニュでは格付けなど独自の基準があり、伝統を守りつつ厳しい品質管理のもと、小規模な造り手がほとんどで、造り手ごとの個性の宝庫となっています。
こちらのブルゴーニュワイン特集では、格付けなども図解して「これでもか!」と詳しく紹介していますので、興味があればチェックしてみてください。(もちろんオススメワインも!)

ブルゴーニュのピノ・ノワールの特長は、いちごやラズベリーなどフルーティーな香りにとどまらず、土やコケ、スパイスや肉、ハーブなど複雑な香りが強くでる傾向にあります。
そのぶん、鴨肉やラム、ジビエなどクセのある肉料理、チーズと特に相性がよく、えもいわれぬ至福のマリアージュに出会う場合も・・・。

ピノ・ノワールは基本的には単一品種でワインを造るのですが、シャンパンに限っては、シャルドネなど複数品種をブレンドします。
フランスではシャンパンに限って、ピノ・ノワールをブレンドして使ってもよい、とワイン法で決められているのです。
厳しく品質管理されているのがわかりますね。

それでは、フランスのピノ・ノワールのオススメワインを紹介します!

若々しい酸味で軽やか「ブシャール・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ラヴィニエ」

ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ

ブシャール・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ラヴィニエ

  • 価格:¥2,846(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

AOCブルゴーニュ、ミディアムボディの赤ワイン。
薔薇や鉄のような香りに、かすかに樽のスモーキーさがあります。
味わいはラズベリーなど赤い果実や鉄のような酸味があり、渋みはほとんど感じられず、フレッシュで飲みやすい赤ワインです。
カツオのタタキなどの和食、オードブルと相性がいいです。
よくスワリングしたり、1日経つとまた違った表情があります。

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複雑さが魅力「アルベール・ビショー ジュヴレ・シャンベルタン ラ・キュヴェ・ドゥ・ジェネラル・ルグラン」

ジュヴレ・シャンベルタン ラ・キュベ・デュ・ジェネラル・ルグラン

アルベール・ビショー ジュヴレ・シャンベルタン ラ・キュヴェ・ドゥ・ジェネラル・ルグラン

  • 価格:¥4,925(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.5

ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区、ジュヴレ・シャンベルタン(村)の村名クラスの赤ワイン。
赤い果実やベリーのようなフルーティさと、ほどよい樽の香り、味わいはフルーティーさだけでなく、ハーブ、スパイスのニュアンスが複雑に混じり合います。
長い余韻がありつつもすっきり飲めます。
グラスをよく回すとふくよかな香りがほわっと広がりエレガントな赤ワインです。
ドライフルーツやチーズ、肉料理と相性がよいです。

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ピノ・ノワールならではの長期熟成を体感できる「ルー・デュモン・レア・セレクション ブルゴーニュ・ルージュ」

ルー・デュモン・レア・セレクション ブルゴーニュ・ルージュ

ルー・デュモン・レア・セレクション ブルゴーニュ・ルージュ

  • 価格:¥3,369(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

まさにブルゴーニュのピノ・ノワールらしい、長期熟成の奥深さが感じられる赤ワイン。
いちじくやドライフルーツのような妖艶な果実の香りと、皮や土のような深みのある香りがあります。
味わいはなめらかな酸味と、ほのかな渋みがあり、しとやかな果実感があります。
造り手の「ルー・デュモン」は日本人醸造家、仲田晃司氏が立ち上げました。
彼は若い頃アルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、ワイン造りへの憧れをあきらめられず、なんのつてもなく単身渡仏し、フランス語を勉強しながらワイン醸造家を周り、修行したそうです。
ラベルには漢字で「天地人」と描かれ、自然のものであるブドウや、ワイン醸造や人の営みへの尊敬の念が込められています。
収穫年(ヴィンテージ)のワインは数が少ないため、ここで紹介するヴィンテージが在庫切れの場合もあります。
また、10年、20年以上寝かしたワインの場合、ラベルやコルクに汚れがあることもありますが、あまり気にすることはありません。

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ピノ・ノワール100%で造られた「ローラン ペリエ ロゼ」

ローラン ペリエ ロゼ

ローラン ペリエ ロゼ

  • 価格:¥7,920(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

シャンパーニュ地方で造られたロゼ・シャンパンです。
いちご、チェリー、ラズベリーなど赤い果実の生き生きとした豊かな香りと、しっかりと骨太な味わいがあります。
スパークリングなので心地よく滑らかな炭酸とともに、長い余韻があります。
ローランペリエは19世紀初め創業で、その伝統を守り革新を続ける大手メゾン。
イギリス王室御用達だそう。
ロゼシャンパンはどんな料理にも合う、ワインのなかでも最高の合わせやすさがあり、そのまま食前酒として飲んでも十分楽しめます。

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シャンパンについてはこちらの記事で特集しています。

続いては、ドイツにまいりましょう!

ドイツのピノ・ノワールの特長とオススメのワイン

ドイツ

  • ドイツのピノ・ノワールの特長
    • ピノ・ノワールのことはシュペートブルグンダーと呼ぶ
    • 豊かな果実感と繊細な酸があり上品。軽やかで飲みやすい
    • 近年飛躍的に品質が上がっているのに価格は抑えめ

ドイツではピノ・ノワールは「シュペートブルグンダー(Spatburgunder)」と呼ばれ、ワイン名にもそう書かれていることがほとんどです。

ドイツワインは甘い白ワインというイメージがあるかもしれませんが、近年劇的に変わりつつあります。
実は、赤ワインの辛口ピノ・ノワールのクオリティが飛躍的に上がっているんです!

なぜなら、栽培や醸造技術が大きく向上し、また温暖化によりブドウの成熟環境もよくなってきたから。
ということで、ドイツではピノ・ノワールの赤ワインの人気が上がってきているんですよ。

香りや味わいの特長は、いちごやラズベリーなど果実感が高く、ピュアさと樽由来の奥深さを兼ね備えたワインがあります。
「こんなクオリティの高いワインがこんな値段なの!?」と価格面でも大注目です。

そんなドイツのピノ・ノワールのオススメワインはこらです!

土やコショウなどスパイシーでシルキー「ロバート ヴァイル ジュニア シュペートブルグンダー」

ロバート ヴァイル ジュニア シュペートブルグンダー (ピノ・ノワール)

ロバート ヴァイル ジュニア シュペートブルグンダー (ピノ・ノワール)

  • 価格:¥2,200(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.0

ガーネットやレンガ色のミディアムボディ。
どちらかというとライト寄りです。
香りはチェリーや腐葉土のような柔らかさがあり、味わいはコショウのようなスパイシーさ、腐葉土やほんのりダシのようなシルキーなニュアンスです。
渋みは控えめであとからほんのりと感じるくらい。
肉料理全般や脂っぽい料理に特に合います。

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サミットやJALビジネスクラスでも採用された気品あふれる「フリードリッヒベッカー ドッペル シュトゥック シュペートブルグンダー 」

シュペート ブルグンダー ドッペル シュトゥック

フリードリッヒ ベッカー シュペート ブルグンダー ドッペル シュトゥック

  • 価格:¥3,779(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.5

このワインの造り手「フリードリッヒベッカー」は、「ドイツのDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)」と呼ばれるほどエレガントなワインを造ることで有名です。
2008年の洞爺湖サミットや、JAL国際線ビジネスクラスでも提供されたことがあります。
ライトボディよりのミディアムボディで、上品。
イチゴやベリー系、土のような香り、一口飲むと酸味はさらりとしてフルーティー、加えて腐葉土や樽のようなニュアンスが上品さを醸しだしています。
渋みもあり、おだやかに長く余韻として続きます。
和食や肉料理に特に合います。

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赤ワイン伯爵

こちらの記事ではドイツワインばかりを特集しているぞ!
白ワイン・赤ワイン両方オススメを紹介しているのだ。

お次はアメリカ(カリフォルニア)を見ていきましょう!

アメリカ(カリフォルニア)のピノ・ノワールとオススメのワイン

アメリカ

  • アメリカのピノ・ノワールの特長
    • フランスにつぐピノ・ノワールの一大産地、カリフォルニア
    • 濃厚で力強い果実感と、複雑な酸味、繊細な香りを合わせもつ
    • 「サイドウェイ」というアカデミー賞受賞した映画がきっかけで、カリフォルニアのピノ・ノワールが世界的人気に

フランスについでピノ・ノワールの一大産地がアメリカの南西部、カリフォルニア。
日本でもカリフォルニアのピノ・ノワールは人気で、「カリピノ」と愛称で呼んだりします。

カリフォルニアのピノ・ノワールの特長は、なんといってもパワフルさ
テロワールの個性を反映した繊細で複雑な香りにとどまらず、濃厚な果実感があり、ステーキからパスタまで幅広い料理に合います。
ちなみに、カリフォルニアのなかでも、産地によって傾向は異なります。

ところで、カリフォルニアのピノ・ノワールが世界で一躍有名になったのは、2004年アカデミー賞脚色賞を受賞した「サイドウェイ」という映画がきっかけ、といわれています。

「サイドウェイ」は男女の人生と恋とワインの素晴らしさを描くロードムービーで、カリフォルニアのワイナリーも舞台のひとつになっています。
そこで主人公をはじめ、カリフォルニアのピノ・ノワールの魅力がこれでもかと描かれ、これを観るとカリピノがすぐにでも飲みたくなるでしょう。
むしろカリピノを飲みながらゆったりと観たいものです。

この映画が世界で大小いろいろな映画賞を受賞し、数え切れないほどの人が観たことで、アメリカのワイン産業に大きな影響をもたらしました。

それでは、カリフォルニアのピノ・ノワールのオススメワインを紹介します!

ラズベリーの香りとブラックペッパーのスパイシー「マクマレー セントラルコースト ピノ・ノワール」

マクマレー セントラルコースト ピノ・ノワール

マクマレー セントラルコースト ピノ・ノワール

  • 価格:¥2,736(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

ラズベリーやいちご、プラムのような果実の香りに、味わいは豊満なフルーティーさと、あとからブラックペッパーやコーヒーのようなスパイシーさ、ほのかに草のようなニュアンスがあります。
渋みは控えめ、軽やかで飲みやすいなかにも、筋が通った味わい。
比較的あっさりめのローストビーフや鶏肉料理とよく合います。

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いちごのような優しい果実感と雑味がうまくまとまっている「フランシス・コッポラ ダイヤモンド・コレクション ピノ・ノワール」

フランシス・コッポラ ダイヤモンド・コレクション ピノ・ノワール

フランシス・コッポラ ダイヤモンド・コレクション ピノ・ノワール

  • 価格:¥2,117(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

ハイコスパなカリフォルニアのピノ・ノワール。
いちごやチェリーのような果実感にあふれ、かすかに草や土、木の皮、たばこ、鉄のような複雑なニュアンスがあります。
なめらかな渋みと、優しい酸味を複雑な香りがうまくまとめており、全体としてはとても飲みやすく不思議な感覚を味わえます。
あっさりめの肉料理やオードブル、カツオのたたきやマグロのカルパッチョなど、幅広い料理に合います。
ちなみに「フランシス・コッポラ」はアメリカの有名な映画監督。
彼はアカデミー賞など数え切れないほどの賞を受賞しています。

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フルーティでチャーミング!コスパがいい「ベリンジャー ファウンダース・エステート」

ベリンジャー ファウンダース・エステート・ピノ・ノワール

ベリンジャー ファウンダース・エステート・ピノ・ノワール

  • 価格:¥2,353(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.5

カリフォルニアの太陽の光をいっぱい浴びたピノ・ノワールらしい濃厚さ。
フルーティという言葉におさまらないぐらい、果実味の豊かな味わいが特長です。
開けたてはピンクグレープフルーツのような甘味と酸味があり、時間がたつとチョコレートのような濃厚な甘みに変化します。

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続いては、ニュージーランドのピノ・ノワールの紹介です!

ニュージーランドのピノ・ノワールの特長とオススメのワイン

ニュージーランド

  • ニュージーランドのピノ・ノワールの特長
    • ブルゴーニュに近い土壌と気候、広大な土地があり、最新の栽培技術や醸造技術を取り入れている
    • フレッシュでみずみずしいタイプから、力強いタイプまでいろいろある
    • コスパがいい

意外に思う方もいるかもしれませんが、実はニュージーランドは質の高いピノ・ノワールのワインの産地として人気があります。

旧世界に比べるとワイン造りの歴史はずいぶん浅いです。
しかし、だからこそ、早い時期から伝統にとらわれず、最新の栽培・醸造技術を取り入れてきました。

ニュ―ジーランドの一部はブルゴーニュの土壌や気候と似ており、ピノ・ノワールの栽培に向いているうえに、広大な土地があるので、高品質なピノ・ノワールが比較的手頃な値段で飲めます。

ニュ―ジーランドのピノ・ノワールの特長は、繊細な香りや味わいの、フレッシュでみずみずしいタイプから、力強くリッチでスパイシーなものまでさまざま。
価格面でも抑えめなので、ニュ―ジランドばかりで飲み比べするのも楽しいです。

果実感に土や下草のような深みがありエレガント「スライディング ヒル ピノ・ノワール」

スライディング ヒル ピノ ノワール 2018 アンツフィールド

スライディング ヒル ピノ ノワール 2018 アンツフィールド

  • 価格:¥3,400(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

チャーミングな果実感よりも、どちらかというと土や下草(森や林の地面を覆っているコケや背の低い草)のような深みが勝り、落ち着いたニュアンスのワイン。
上品で飲みやすく、渋みもなめらか。
全体的にまるみのある味わいで飽きが来ないです。
豊かな自然からできたブドウをワインにうまく閉じ込めることで、個性を発揮させています。

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いちごや土のニュアンスがありチャーミング「シレーニ セラー・セレクション ピノ・ノワール」

シレーニ セラー・セレクション ピノ・ノワール

シレーニ セラー・セレクション ピノ・ノワール

  • 価格:¥1,848(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

いちごやチェリー、ラズベリーなどチャーミングな果実感が豊かなピノ・ノワール。
かすかに土や木の皮、コーヒー、こしょうのようなニュアンスがあり、渋みは控えめでなめらかです。
フレッシュで飲みやすく、少し冷やしてもさわやかさ、軽やかさが際立ちます。
和食や普段の家庭料理にも合わせやすいです。
JAL国際線ビジネスクラスでの機内ワインに選ばれたこともあります。

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その他の国のピノ・ノワールの特長とオススメのワイン

これまで紹介してきた、フランス・ドイツ・アメリカ(カリフォルニア)・ニュージーランド以外にも、多くの国でピノ・ノワールのワインが生産されています。

たとえばイタリアでは、ピノ・ノワールは「ピノ・ネロ」と呼ばれ、多くのワインが造られています。

モルドバもピノ・ノワールの産地として有名です。
ちなみに、モルドバってどこかわかりますか?
東ヨーロッパ、黒海の西に位置するモルドバは日本の九州地方よりも小さな面積の国です。
日本ではまだモルドバのワインの知名度は高くありませんが、紀元前からワイン造りが盛んな国で、特にピノ・ノワールが有名です。

また、チリのピノ・ノワールも、力強さと繊細さを合わせもつワインも多く、コスパもいいので有名ですよ。

イチゴやフランボワーズの香り「エコ・バランス ピノ・ノワール」

エコ/バランス

エコ・バランス ピノ・ノワール

  • 価格:¥999(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:4.5

チリのピノ・ノワールノワール。
すっと鼻に抜ける果実感がさわやかで、とっても飲みやすい一本。
かすかに土や木の皮の香り、赤い花果実やブラックベリーのニュアンスがあります。
グラスをよく回してスワリングすると、渋みと酸味がどんどんまろやかに、滑らかになり、抜栓して1日置いてから飲んでも楽しめます。
後味がすっきりしているため、和食、揚げ物、生ハムなどのオードブルなどいろいろな料理に合わせやすいです。

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南アフリカのコスパのよいピノ「ポールクルーバー ヴィレッジ ピノ ノワール」

ポールクルーバー ヴィレッジ ピノ ノワール

ポールクルーバー ヴィレッジ ピノ ノワール

  • 価格:¥3,010(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

南アフリカのピノ・ノワール。
木イチゴやチェリーのようなチャーミングな酸味はフレッシュで、生き生きとして飲みやすいです。
香りの奥には、フレンチオーク樽由来のローズマリーなどのハーブや下草、ローストしたスパイスのようなニュアンスがあり、渋みは控えめ。
このワイナリーは家族経営で丁寧な手作業にこだわりがあり、「南アフリカでもっとも急速に延びているワイナリートップ10」に選ばれたこともあるそう。

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いちごのようなフルーティーさ!「コノスル スパークリング ロゼ」

コノスル スパークリング ロゼ

コノスル スパークリング ロゼ

  • 価格:¥1,140(2021年7月15日 13:00時点のAmazonの価格)
  • 編集部評価:3.5

チリのスパークリングロゼワイン。
いちごやベリーのようなフルーティーでチャーミングな酸味があり、炭酸が心地よくすっきりした辛口です。
温度が上がると、少しハーブのようなニュアンスが顔を出します。
お刺身やカルパッチョなどの魚介から、生ハム、チーズなどのオードブル、さらには食後のフルーツなど、どんな料理にも寄り添ってくれます。

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広江(ノーマル)

ここまで、各国のオススメのワインを紹介してきました。
きっとピノ・ノワールの魅力にハマり、早く飲み比べをしてみたくなっちゃいますよね・・・!

ということで最後に、ピノ・ノワールを飲むときのグラスや合わせたい料理について、簡単に解説します!

ピノ・ノワールの楽しみ方(グラスや合わせたい料理)

ピノ・ノワールはふくらみの大きなグラスで飲もう

ピノ・ノワールの繊細な香りをあますところなく感じるには、バルーンのようなふくらみの大きなワイングラスで飲むのがオススメです。

RIEDEL スーパーレジェーロ ブルゴーニュ・グラン・クリ

チューリップ型の普通のワイングラスだと、その繊細な香りを十分に感じられず、ともすると酸味ばかりが悪目立ちし、ワインの本来の個性を味わい尽くせない、ということも・・・。

「そうはいってもグラスなんてわずかな差では?」と思うかもしれませんが、そんなことはなく、せっかくピノ・ノワールを楽しむなら、ぜひともこういうグラスは用意したいところです。

ワイングラスは語り出すと1記事できてしまうくらいいろいろあります。
チューリップタイプとバルーンのようなブルゴーニュタイプの2種類は、持っていても損はないと思いますので、ぜひチェックしてください。

ピノ・ノワールに合わせたい料理

ピノ・ノワールには、鴨肉や鶏料理、赤身のローストビーフ、生ハムなど、比較的あっさりした肉料理と合わせるのがオススメ。
ジビエやラムなどクセのある肉料理ともよく合い、ワインが料理のよさを、料理がワインのよさを引き出してくれるマリアージュが楽しめます。

ピノ・ノワール

また、ピノ・ノワールは渋みが少ないので、魚のなかでは味の濃い、マグロやサーモンのカルパッチョとも合います。
チーズなどのオードブルと合わせるのもいいです。

ミディアムボディなので飲みやすく、幅広い料理と合うので、お気に入りのマリアージュを探してみるといいかもしれません。

さいごに

ピノ・ノワールは土壌や気候などのテロワールや、造り手の技を如実に反映させる、表情豊かなワイン。
長期熟成による変化も、そのあまりにも深く広いワインの世界への入り口です。

冒頭でもお話ししたように、そのぶん自分の好みに合うかどうかの当たり外れが多いといえます。

そのためピノ・ノワールは初心者には難しいといわれることもありますが、一度ハマると美味しいだけではなく、「ワインって楽しい!」と思えるきっかけになりえます。
一期一会のワインを楽しんでもらえると嬉しいです。

美味しいワイン編集部の広江でした。
See you!

赤ワイン公爵

ところで、この美味しいワインというサイトでは、これまでに色々なワインを紹介してきた。

白ワイン公爵

200以上のワインを厳選してきたね。
それらのワインがひとつの記事にまとまっているといいんだけど・・・。

白ワイン公爵

そう言うかと思って、私がまとめてみたわ。
以下の記事を見れば、美味しいワイン編集部がオススメするワインが一覧でチェックできるのよ。
それが、こちら!

この記事を監修してくれたワイン博士

ワインショップ「アプリクス(Aplicus)」
米山奈美(よねやまなみ)

(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
所属するワインショップ:「アプリクス(Aplicus)」

尼崎の園田駅近くにある、ワインショップ「アプリクス(Aplicus)」オーナーソムリエ。
2019年8月にオープン。
2013年にワインアドバイザーを取得し、6年間大阪梅田の百貨店のワイン売り場で勤務する。
お客様の好みやシーンだけでなく、その日お客様が買ったチーズや食材に合わせてワインを紹介するなど、きめ細やかな対応が強み。
ワインショップでは、イタリアを中心に、日本でまだ知られていない国や地域のリーズナブルで美味しいワインを幅広く取り扱う。

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