飲み残しワインや未開栓ワインって賞味期限はあるの?ワインの正しい保存方法と便利な保存グッズまとめ

飲み残しワインや未開栓のワインって賞味期限はあるの?ワインの正しい保存方法と便利な保存グッズまとめ

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「家でワインを飲み残したとき、どうやって保存すれば美味しく飲めるのかな?」
「開けていないワインが家に残っているけど、ワインは消費期限ってあるのかな?」

このように、ワインの保存方法に悩んだことがある人は多いのではないでしょうか。

こんにちは!
週の半ばになると、「週末はどんなワインを飲もうかな」と考える「美味しいワイン」編集部の松尾です。

あなたはワインの「消費期限」をご存じですか?
実は、基本的にはワインには「消費期限」はありません!
ワインは開栓しなければ、ずっと保存しておくことができるんです。
(「消費期限」は安全に飲める期間のことで、「賞味期限」は美味しく飲める期間のことです)

ただ、ワインはとても繊細な飲み物なので、保存方法や飲み頃には気をつける必要があります。
それに、開栓後はなるべく早めに飲まないと、酸化が進んで味が落ちちゃいます。
つまり、「消費期限」はないけれど、「賞味期限」はあるということですね。

そこで今回は、ワインを美味しく飲める「賞味期限」と正しい保存方法、そして、余ったワインの活用方法をご紹介します。
それではまいりましょう!

開栓前と開栓後のワインの飲み頃について知ろう!

ワインボトルに消費期限の記載がない理由

ワインボトルのラベルには、産地やブドウの種類、味わいなど、そのワインに関するたくさんの情報が記載されていますが、消費期限については記載されていません。

消費期限の記載が無い!

なぜなら、ワインは保存状態によって熟成度合いが異なったり、ワインの種類によって飲み頃が異なるため、消費期限を一律で記載することが難しいからです。

ワインには、すぐに飲んだ方が美味しいワインと、時間をかけて熟成させた方が美味しく飲めるワインがあります。
また、保存状態によっても飲み頃が左右されます。
そのため、一定の消費期限を定めることが難しいんです。

しかしワインの種類によって美味しく飲める保存期間、つまり賞味期限の目安はあります。

未開栓のワインの飲み頃とは?

数十万円もするような超高級ワインの場合、何十年も寝かせて熟成をさせたほうが美味しく飲めるケースがあります。
じゃあ、やっぱりワインは長く寝かせた方がいいの?と思うかもしれませんが、そうとも言えません。

ワインには一律の消費期限はありませんが、美味しく飲むための目安はあるからです。

実は、スーパーや酒屋さんなどで買うことができる2,000円くらいまでのワインは、買ったときが飲み頃なんです。

スーパーでワインを選ぶ

一方、2,000円以上の少し高級なワインだと、すぐ飲んでももちろん美味しいですが、以下の期間を目安に置いておくことで熟成が進み、もっと美味しくなることが多いんです。

  • 赤ワイン・・・5~10年
  • 軽めの白ワイン(ソービニヨンブランなど)・・・1~2年
  • コクがある白ワイン(樽熟成したシャルドネなど)・・・3~5年
  • ボジョレーヌーボー・・・解禁された年の年内
  • スパークリングワイン・・・すぐ飲む

スパークリングワインは、買ってすぐ飲むように作られていることと、銘柄によってどれくらい置いておくのが飲み頃か判断するのが難しいため、基本的にはすぐに飲むのがいいでしょう。

また、ワインは保存する環境によっても美味しく飲める期間が変わってきます。
上記はあくまでも正しく保存したときに限ります。
正しい保存方法については、後ほどお話ししますね。

開栓したワインの飲み頃とは?

先ほどは未開栓のワインについてお話ししました。
では、一度開栓してしまったワインの場合、どれくらいの期間、美味しく飲むことができるのでしょうか?

開栓済みワイン

開栓したワインの保管期間は、ワインの種類と、ワインがどれくらいボトルに残っているかによって違います
「ワインが半分くらい残っていること」を想定して、ワインが美味しく飲める期間を下記にまとめました。

  • スパークリングワイン、軽めの白ワイン・・・1~2日
  • コクのある白ワイン・・・2~3日
  • 赤ワイン・・・3~5日
  • ボルドーなどの高級赤ワイン、ワインが半分以上残っている場合・・・1週間

ワインは栓を開けると、ワインが空気に触れる状態となり、酸化が一気に進みます。
ワインの酸化が進めば、味わいが酸っぱくなってしまったり、香りが変わったりと、変化が起こります。

ワインの残量が少ないとボトル内の空気が多く酸化が進みやすいため、上の表より美味しく飲める期間は短くなる、と考えてくださいね。

赤ワインと一部のコクのある白ワインの場合、酸化による変化をあえて楽しむために、「デキャンタ―ジュ」という方法で酸化を早めることもありますが、一般的にはワインの酸化が進みすぎる前に飲むほうがいいでしょう。


では続けて、未開栓のワインを保管する方法について説明していきます。

「えっ?保管方法って、冷蔵庫に入れておけばいいのでは?」と思っていたあなた。
ワインは正しく保管をしないと、劣化を早めてしまう場合があるので注意が必要なんですよ・・・!

ワインの正しい保存方法について知ろう!

ここからは、ワインの正しい保存方法についてお話ししていきます。
ワインを保存する上での基礎知識から、家庭内でのオススメの保存場所、そして、ワインの風味を長持ちさせるグッズなどを取り上げますので、一緒に学んでいきましょう。

ワインは、暗くて温度変化が少なく、湿度が高いところに保存しよう

ワインはボトルの中でも熟成が進み、味わいや香りなどが変化していく飲み物です。
つまり、保存状態によって、ワインを開けたときの美味しさが変わってきます。

ワインをいい状態で保存するためのポイントは以下の5つです。

ワインを保存している様子

  1. 暗い場所で保存する

    ワインは暗い場所が好きな飲み物。
    日光はワインを変質させ、劣化臭を発生させる場合があります。
    蛍光灯の光も避けたほうがいいでしょう。

  2. 涼しくて温度変化がない場所で保存する

    ワインの保存に理想的な温度は「13~15度」です。
    温度の高い場所での保存は避けましょう。

  3. 湿度が高い場所で保存する

    ワインの保存に理想的な湿度は「65~80%」と高めです。
    湿度が低くなってコルクが乾燥してしまうと、コルクが収縮してすきまから酸素が酸素が入り、ワインの酸化が進むことがあるので注意しましょう。

  4. 振動が起こらない場所で保存する

    ワインに振動を与えると変質の原因となってしまいます。
    振動させないように注意しましょう。

  5. 匂い移りしない場所で保存する

    ワインはコルク栓を通して外部からの匂いが移る飲み物。
    よって、まわりに匂いの強いものを置かないようにしましょう。

「こんなにたくさんの条件が必要なんて、ワインの保存ってすごく面倒くさそう・・・」
そう思われたかもしれません。
でも、家庭を見れば、案外、上記の条件に沿った場所が見つかるんです!

というわけで、続いては、家庭で保存する場合に適した場所をお教えします。

家庭でのワインの保存場所

家庭でワインを保存する場合、以下の3か所がオススメです。

■家庭でワインを保存するのに適した場所 ベスト3

  1. 床下の冷暗所
  2. 北向きの部屋の押し入れ
  3. 冷蔵庫の野菜室

「床下の冷暗所」があるお宅は、そこに保存しましょう。
冷暗所はしょっちゅう開け閉めする場所ではないので、温度変化が発生せず、適切に保存ができるからです。

でも、床下の冷暗所がないお宅は多いと思います。
その場合は、「北向きの部屋の押し入れ」なら、比較的温度が上がりにくいためオススメです。
ただ、押し入れを使う場合、梅雨の季節で湿度が上がりすぎてしまったり、夏場のエアコンによる乾燥などが起きるため注意が必要です。
よって、季節に合わせて、「冷蔵庫の野菜室」も活用してください。

「冷蔵庫の野菜室」をオススメするのは、温度が低すぎず、ドアの開け閉めの回数が少ないために温度変化が起こりにくいからです。
もし、温度や湿度が低すぎる場合は、ボトルを新聞に包むなどして野菜室に入れるといいですよ。

冷蔵庫

でも、「そもそもうちの冷蔵庫の野菜室が小さくて、ワインが入らない・・・!」という方もいると思います。
そんな方には、「ワインセラー」をオススメします!

「ワインセラーなんて、何十万もするんじゃないの・・・?」と思った方、安心してください!
実はワインセラーって、安い物だと1万円くらいで買えるんです・・・!(これは本当にビックリしますよ)

実は、私はAmazonで以下のようなワインセラーを買って、自宅に置いています(笑)
ブルーのLEDがむちゃくちゃカッコよくて、インテリアとして最高なんですよ。

Amazonで購入したワインセラー

ワインセラーを購入すれば、ぶっちゃけ、上記の保存条件は全部クリアできます。
ワインが好きな人にとっては、たった1万円の出費で毎回美味しいワインが飲めることを考えれば、コスパ最強なのではないでしょうか?
(ワインセラーを買うデメリットとしては、部屋が狭くなることが挙げられますが、上記で紹介したワインセラーのサイズは、横幅が約30cm、奥行きが約57cm、高さは67cmと、あまり場所をとらないんです)

松尾(ノーマル)

ワインセラーを買うと、友人を家に呼んで自慢したくなります(笑)
ホムパなどをする際に、ワインセラーを買っておくと、参加者のテンションも上がりますよ。

開栓後のワインを長持ちさせるための便利グッズ

開栓したワインは、早めに飲みきった方が美味しいのはもちろんですが、どうしても残ってしまう場合があります。
そんなときは、「真空ポンプ」「ワインストッパー」「シャンパンストッパー」を活用して保存しましょう。

  • 「真空ポンプ」「ワインストッパー」

    赤ワインや白ワインに使うアイテムで、ボトル内を真空状態にし、ワインの酸化を抑えてくれます。

    「真空ポンプ」と「ワインストッパー」

  • 「シャンパンストッパー」

    スパークリングワインやシャンパンに使うアイテムで、炭酸を抜けにくい状態にしてくれます。

    シャンパンストッパー

では、それぞれの使い方について解説していきます。

「真空ポンプ」と「ワインストッパー」の使い方

  1. ワインの口に「ワインストッパー」を付ける

  2. 「真空ポンプ」を上から設置し、手でしっかりと抑える

  3. ポンプを上下に動かして、空気を抜く
    (その際にワインの瓶もしっかりと抑えて、倒さないように気を付ける)

  4. ポンプの上下が重くなり、空気が抜けたら完了
    (この写真に写っているタイプの「ワインストッパー」の場合、以下の写真のように、真ん中の黄色い部分が沈んでいれば完了)

「シャンパンストッパー」の使い方

  1. ワインの口に「シャンパンストッパー」を設置する

  2. カチッと音がなれば設置完了

  3. 外したいときは、真ん中を押すと「シャンパンストッパー」が浮いて取れる

これらの便利アイテムがあれば、開栓したワインを真空状態にできたり、炭酸が抜けにくい状態にしてくれるので、ワインを長く楽しめます。
Amazonで購入すると安いので、よかったら以下のリンクからチェックしてみてください。


では、最後にとっておきのノウハウをご紹介して、今回の記事は終わりにします。
それは・・・「開栓済みで味が落ちたワイン」を上手に利用するノウハウです!

開栓済みで味が落ちたワインの活用方法

  1. サングリアにする
  2. 料理に使う

開栓済みで味が落ちたワインは「サングリア」に使ってみましょう。

サングリアとは、ワインにフルーツを入れてつくるカクテルのこと。
このサングリア、お店で飲むイメージがあるかもしれませんが、実は自宅でもつくれるんです!
スーパーで買ってきたフルーツや、自宅にあるフルーツ缶を使ってカンタンにつくれるので、ぜひ試してみてくださいね。

白ワインサングリア

そして、もうひとつの活用方法は「料理に使う」ということです。
赤ワインの煮込み料理や、お酢と混ぜてピクルス液を作るなど、ワインを使ったレシピはたくさんあります。
こちらも、以下のレシピ記事を参考にしてください。

私はとくに「2、牛肉の洋風すき焼き」「3、プルーンの豚肉巻き」「5、ささっとアヒージョ」をオススメします(^ ^)


ワインは生き物のような飲み物。
大切に保存してあげることが大事なんですね。

あと、余談ですが、ワイン関連アイテムってどれもカッコイイんですよね。
どれもスタイリッシュというか、アイテムを揃えていくだけで楽しいです。

私のオススメはなんと言っても、ワインセラー!(笑)
まさか1万円ちょっとで買えるとは思っておらず、購入して実物が届いた際は興奮しました(笑)

真空管アンプの音を聞きながら、ワインセラーのブルーの光を見る、う~ん、なんとも贅沢な時間です。

というわけで、お相手は「美味しいワイン」編集部の松尾でした。
またお会いしましょう!

赤ワイン公爵

ところで、この美味しいワインというサイトでは、これまでに色々なワインを紹介してきた。

白ワイン公爵

200以上のワインを厳選してきたね。
それらのワインがひとつの記事にまとまっているといいんだけど・・・。

白ワイン公爵

そう言うかと思って、私がまとめてみたわ。
以下の記事を見れば、美味しいワイン編集部がオススメするワインが一覧でチェックできるのよ。
それが、こちら!

おすすめワイン240選

この記事を監修してくれたワイン博士

棚原淳
棚原 淳

(一社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ
株式会社FACE 代表取締役
ワインショップ DIVE TO WINE神宮前 ソムリエ

世界中の100か所以上のワイナリ-を巡り、ワイナリーステイも経験。
同店でワインイベント、ワイン教室を開催するほか、
企業、大学などへも「世界一カンタンなワイン教室」というコンセプトで出張ワインセミナーを行っている。
また日本未入荷ワイン、ワインアクセサリーの輸入、飲食店コンサルタントなども行い、ワインを通して、人がつながる楽しさを提案する活動を精力的に行っている。

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