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日本食に合うお酒といえば、日本酒・焼酎・・・そして日本ワイン!
上品で繊細な口当たりで、日本食にとっても合う日本ワイン。
伊勢志摩サミットで各国の要人に提供されたことでも話題になりました。
こんにちは!「美味しいワイン」編集部の松尾です。
「日本ワイン」とは、日本産のブドウが100%使用された、日本国内で製造されたワインのこと。
日本でのワインづくりの歴史は浅く、本格的に始まったのは今から140年前の明治時代。
新世界と呼ばれるチリワインと比べても、歴史が新しいんです。
そんな日本ワインが、今、ワイン愛好家の間で注目されています!
さっそくですが、この記事で紹介した編集部厳選のワインの一部を先見せしちゃいますね。
この記事で紹介した編集部厳選のワイン 3選
きめ細やかな泡と爽やかな甘みが特徴です。
コスパ最強の日本産スパークリングワイン!
甘い花やリンゴのような香りで、口当たりはすっきりとしていて爽快感があります。
果実味、樽の香り、渋みがバランスよくミックスされ、柔らかな味わいの赤ワイン。
実は10年ほど前までは、日本ワインは世界のワインと比べて物足りないといわれることが多くありました。
製造の歴史が浅いことと、原料となる日本のブドウ品種の扱い方が難しかったためです。
しかし、この10年で日本のワインは大きな変化を遂げています。
ものづくり大国としての日本人のプライドが、上品で繊細な味をもったワインを次々と生み出しているのです。
たとえば、2016年には、ある日本ワインが、イギリスで開かれた世界最大規模のコンクールでプラチナ賞を受賞しました。
(参考:なぜおいしくなった? "日本ワイン"快進撃!/クローズアップ現代)
いや~、日本ワインは素晴らしい。
ヨーロッパやチリのワインもいいが、それとはまた違った味の方向性。
とくに日本ワインは日本で生まれただけあって日本食に合う。
海外の日本食ブームに乗って、日本ワインはこれからますます海外で愛されていくだろう。
お、赤ワイン伯爵も日本ワイン推しなんですね!
なにしろ、日本ワインはしばらく不遇の時代を送っていたからな。
歴史が浅いだけに、ワイン愛好家からの評価は厳しいものだったのだ。
しかし、その評価もここ10年で大きく変わった。
日本人のものづくり、いや、酒造りに対するこだわりには拍手を送りたい。
今回の記事では、日本ワインを語る上で知っておきたいウンチクを押さえつつ、自宅で気軽に楽しめる、コスパの高い日本ワインを10本ご紹介します!
今回の記事を読めば、お店で日本食を食べる際、「日本ワインはありますか?」と聞きたくなること間違いなし。
それではまいりましょう!
国産ワインが「日本ワイン」を名乗るにはルールがある!
ところで松尾よ。
「日本ワイン」とは、どんなワインのことか知っているか?
日本ワインって、その言葉のとおり、日本でつくられているワインのことじゃないんですか?
そんな単純な答えなら、わざわざ質問せん。
実は日本ワインとは、ただ日本でつくられているだけのワインではない!
スパークリングワインがシャンパンを名乗るためには資格が必要だったように、日本でつくったワインであっても、「日本ワイン」を名乗るには資格が要るのだ!
「日本ワイン」というブランドを名乗るためには、次のルールを守る必要があるんです!
■「日本ワイン」というブランドを名乗るためのルール
国産ブドウを100%使用して国内製造する!
つまり、海外のブドウを使って製造をすると、それは国産ワインではあるが、「日本ワイン」とは名乗れないということになります。
実はこの決まりごとができたのは、2015年のこと。
「日本ワインを世界に通用するブランドにしていこう」という政府の方針で、国税庁が定めたルールなんですね。
元々、日本には国産から海外産まで、いろいろなブドウを使ったワインがありました。
ただ、日本ワインを買う人の中には、「どれが国産ブドウ100%のワインかわからない」という声があり、そういった背景も、このルールを生み出すきっかけとなりました。
日本ワインではない国産ワインだから味が悪い、ということではないのですが、この定義をしっかりしておかないと、いろいろとわかりづらくなってしまうんです。
たとえば、国産ワインの定義としては「海外のブドウ品種を使っていても、日本国内で醸造させれば国産ワインと名乗ってもよい」とされているので、そこと明確に区別をつけた形です。
また、日本ワインに関する決まりはほかにもあります。
それは、特定の地域で育てたブドウを85%以上使用した場合は、「山梨」や「塩尻」といった産地名をラベルに記載できるようになりました。
特定条件で製造されたワインに関しては、その情報を細かく伝えていくことで、ワイン好きの人がワインを選びやすくなります。
ワインはその土地の気候や風土によって味わいが変わるお酒。
そのワインがどこでどのようにつくられたのかを知ることは、ワインの楽しみ方につながるんですね。
だからぜひ、お店で日本ワインを買う際にはラベルに注目してくださいね。
え?「ラベルを見ても、どの産地の日本ワインを買えばいいかわからない」って?
では続いては、ラベルで名前を見かけたら「これが定番なんだよね」と思ってほしい、日本ワインの名産地についてお話しします!
日本の主なワイン生産地は4つ
今、日本のいろいろな場所でつくられている日本ワイン。
日本ワインを語る上で、ぜひ頭に浮かべてほしいのが、日本の国土の形。
日本という国は、国土が南北に長く、地域によって気候や風土が大きく異なります。
だから、産地ごとにまったく違う個性をもったワインが生まれるんですね。
それが日本ワインならではの奥深さの秘密だったりします。
そんな日本ワインですが、主な産地として、以下の4つは憶えておいてください。
以下の4つの産地を憶えておくだけでも、日本ワインの個性の違いを楽しめますよ。
- 北海道
余市町や道央の空知町、富良野市、池田町などが主なワイン生産地です。
涼しい気候のため、北海道と似た気候であるドイツ系のブドウ品種が多く栽培されています。
北海道は白ワインをつくるのに適した風土ですが、 近年は赤ワイン用の品種であるピノノワールも注目されています。 - 山形
寒暖の差が激しいため、果樹栽培が盛んな地として有名で、ブドウの品質も優れています。
実は江戸時代からブドウをつくっている歴史ある産地。
最近ではワインの品質向上がスゴイと話題になっています。 - 長野
降水量が比較的少なく、昼夜の寒暖差があり、良質なワインづくりに向いた気候です。
塩尻地区で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種「メルロー」は品質が高いことで有名。
また近年では、北信の千曲川流域でつくられる白ワイン用ブドウ品種「シャルドネ」も注目されています。 - 山梨
日本最大のワイン生産地。
山梨の特産品で、白ワイン用のブドウ品種である「甲州」はとても有名。
また、甲府盆地は昼夜の寒暖差が激しく、ブドウ栽培に非常に適した場所です。
勝沼地区を中心に、ワイナリーが集中する激戦区。
さて、山梨県では「甲州」という白ワイン用のブドウ品種があるとお伝えしました。
この「甲州」、日本では数少ない"日本固有のブドウ品種"として有名です。
実は、ワイン向けの日本固有のブドウ品種はそれほど多くありません。
日本ではさまざまな種類のワイン用のブドウが栽培されていますが、その多くは海外から持ち込まれたものなんですね。
だから、「甲州」のような日本固有のブドウ品種は、日本ワインの大切な立役者なんです。
ではせっかくなので、日本固有のブドウ品種についてもご紹介しておきましょう。
日本固有の主なブドウ品種 2つ
日本固有のブドウ品種といっても、種類はあまり多くありません。
よって、ひとまずは以下の2つを憶えておけばよいでしょう。
- 甲州
先ほどから何度も出てきていますが、あらためて説明を。
「甲州」は、山梨が原産地で、日本が世界に誇るブドウ品種です。
果皮は赤みを帯びていますが、実は白ワイン用に使われる品種。
この品種は淡い香りと酸味が特徴で、この品種でつくられた白ワインはみずみずしい味わいになります。 - マスカット・ベーリーA
新潟県の「岩の原葡萄園」で、日本の気候にあったブドウを求めて品種改良してできた、赤ワイン用のブドウ品種。
こちらも日本が世界に誇るブドウ品種です。果実味が強く、イチゴのような赤い果実の香りがします。
酸味は弱く、まろやかな渋みがあるのが特徴。
この品種でつくられた赤ワインは飲みやすくなることが多いです。
ちなみに、フランスには「国際ブドウ・ワイン機構」というワインづくりに関する研究機関があり、上記の2つはどちらも品質のよいブドウ品種として認定されています。
この機関で認定されると、EUへワインを輸出する際、ワインのラベルにブドウの品種名を記載できるようになるんです。
ということは、「甲州」や「マスカット・ベーリーA」はEUの人たちも知る世界ブランドになっているってことですね。
ただ、日本はワイン向けのブドウ品種がまだまだ少ない国。
その理由には、日本という国自体のワインの歴史がまだまだ浅いということがあります。
ここでせっかくなので、日本のワインづくりの歴史についても少し触れておきましょう。
先ほどEUという言葉が出ましたが、ご存じのとおり、ワインは元々は西洋のお酒。
日本には日本酒や焼酎といったお酒があるのに、なぜ、ワインもつくられるようになったのでしょうか?
日本のワインづくりの歴史は明治時代の山梨県から始まった
日本人がはじめてワインを飲んだのは、明治時代よりもっと古く、室町時代だといわれています。
当時の人々の生活を記した「後法興院記」という文献に、今のワインに通じる「珍蛇(チンタ)」というお酒を飲んだという記述があります。
また、1549年には、鹿児島に訪れた宣教師「フランシスコ・ザビエル」が地域の大名にワインを献上していたそうです。
(参考:日本ワインの歴史/サントリー)
ただ、外から持ち込まれたワインを飲むことはあっても、日本国内でワインを製造するということはありませんでした。
冒頭でも少しお話しましたが、日本でのワインづくりが本格的に始まったのは今から140年前の明治時代なんです。
明治時代、開国したばかりの日本は、世界に通用する国になるべく、ワインづくりを奨励し始めました。
実はちょうどこの頃、日本は米不足に悩まされていて、政府は「米を使う日本酒などの製造を減らしたい」という思惑をもっていたんです。
そんな中、山梨県甲府市で、山田宥教(やまだ ひろのり)と詫間憲久(たくまのりひさ)というふたりの人物が一念発起して「ぶどう酒共同醸造所」というワイン醸造所を立ち上げます。
それが国産ワインの始まりです。
残念ながら、国内初のワイン醸造所である「ぶどう酒共同醸造所」は、手探りの経営の中で数年で倒産してしまいます。
ただ、この醸造所の登場を皮切りに、全国にたくさんの醸造所が生まれることとなりました。
それが今日の日本ワインにつながっています。
日本でワインがつくられるようになったきっかけが米不足にあった、というのは驚きです。
さて、ここまでの説明で日本ワインの魅力について知っていただけたと思います。
そこで、この記事ではあなたにお願いしたいことがあります。
それは、日本ワインの存在をいろいろな人に伝えてほしい!ということ。
というのも、日本ワインはまだまだ認知度が高いとはいえないんです。
ワインをはじめとする果実酒の販売量は、なんと、日本の酒類の市場全体のわずか4.2%!
(参考:平成26年 日本ワイナリー協会)
この果実酒には輸入されたお酒も含まれているので、日本ワイン(国産ワイン)の割合はさらに低いことになります。
せっかく日本で美味しいワインがつくられているのだから、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたい・・・!
それが、この「美味しいワイン」というサイトの使命・・・!
というわけで、続いては、日本ワインがもっと好きになる「ワイナリー見学」に関する情報をお伝えします。
日本ワインを楽しめるワイナリーへ足を運んでみよう
「ワイナリー」という施設をご存じですか?
ワイナリーとはワインの醸造所のこと。
日本国内には、現在全国で200以上のワイナリーがあるといわれています。
この中には、多くの人にワインの楽しみ方をもっと知ってもらうべく、さまざまなイベントがおこなわれているワイナリーもあります。
たとえば、サントリー登美の丘ワイナリーは、山梨県で100年以上の歴史があるワイナリー。
登美の丘ワイナリーでは、ブドウ畑や醸造所などの見学に加えて、3種類の日本ワインをテイスティングできるツアーが開催されています。
YouTubeにも、登美の丘ワイナリーに行った人たちの動画がたくさんアップされているので、これを観るだけでも楽しめますよ(^ ^)
どんなことも百聞は一見にしかず。 この記事を読んで日本ワインに興味をもった方は、国内にあるワイナリーを見学することもオススメです!
では、ここからは、「美味しいワイン」編集部がオススメする、自宅で気軽に楽しめる、コスパの高い日本ワインを10本ご紹介します!
どのワインも日本ワインの個性が際立った、とっても美味しいワインです。
ぜひ飲んでみてくださいね。
おすすめ日本ワイン10選
まずは赤ワインから紹介しよう。
赤ワインは重めの「フルボディ」から、少し軽めの「ミディアムボディ」までを揃えてみた。
自分の好みに合わせて選んでみてほしい。
日本ワインだけでなく、もっといろんなワインを知りたい!という方は、こちらの記事もご覧ください。
>【保存版】美味しいワイン編集部の試飲レビューあり!オススメのワイン200本以上まとめました!
1. 日本ワイン サントリーフロムファーム 登美の丘 赤
日本ワイン サントリーフロムファーム 登美の丘 赤
(2023年12月19日 15:40時点のAmazonの価格)
生産地 | 日本 | ブドウ品種 | メルロ プチ・ヴェルド他 |
---|---|---|---|
種類 | 赤ワイン | 香り | カシス/ブラックチェリー/チョコレート |
味わい | ミディアムボディ | 合う料理 | ハンバーグ/揚げ物 |
山梨の日本ワイン。
カシスやブラックベリーなどの黒系果実の豊かな香りと、樽熟成によるスモーキーな香りがバランスよく感じられます。
柔らかな渋みと果実味が感じられ、甘みや酸味は控え目で、どんな料理にも合わせやすいです。
また、このワインは2015年ヴィンテージが、2018年6月からANAの国際線ファーストクラスで提供されるワインのひとつに選ばれています。
このワイン選考会では、ワインの超プロフェッショナルたちが「食事に合う」、というところを特に重視して選んだそうです。
2. アルプス ミュゼドゥヴァン 松本平ブラッククイーン
3. 井筒ワイン 無添加 マスカットベリーA
井筒ワイン 無添加 マスカットベリーA
(2023年12月19日 15:40時点のAmazonの価格)
生産地 | 日本 | ブドウ品種 | マスカット・ベーリーA |
---|---|---|---|
種類 | 赤ワイン | 香り | イチゴ/ラズベリー/カシス |
味わい | ミディアムボディ | 合う料理 | 寿司/ナッツ |
「マスカット・ベーリーA」を使用したミディアムボディ。
透明感のある淡い赤色で、イチゴのような甘い香りがします。
日本の品種だけあって、日本食との相性はピカイチで、お寿司のような繊細な料理と一緒に味わっても料理の味を邪魔しません。
また、とてもフルーティーなので、デザートとの相性もよく、ケーキなどと一緒に食べるのもオススメです。
4. シャトー酒折 甲州・ドライ
5. 日本ワイン サントリーフロムファーム 甲州 日本の白
6. 北海道ワイン おたる特撰ナイヤガラ
7. アルプス 契約農場の有機ワイン 白
8. 岩の原ワイン 深雪花 ロゼ
9. 都農ワイン キャンベル・アーリー ロゼ
都農ワイン キャンベル・アーリー ロゼ
(2023年12月19日 15:40時点のAmazonの価格)
生産地 | 日本 | ブドウ品種 | キャンベル・アーリー |
---|---|---|---|
種類 | ロゼワイン | 香り | イチゴ/グレープフルーツ/ミント |
味わい | 辛口 | 合う料理 | トマト料理/和食 |
グラスに注ぐと、イチゴやピンクグレープフルーツのような甘酸っぱい香りがいっぱいに広がります。
味わいはフレッシュで清々しい酸味の辛口ロゼワイン。
ぴりりとしたスパイスやハーブ、草、野花のようなニュアンスがあります。
渋みはほとんどなく、とても飲みやすく、和食、中華、魚介料理、肉料理に塩気のあるオードブルなどいろいろな料理と合います。
また見た目も鮮やかでクリーンなピンクで、食卓が華やかに!
10. マンズ 甲州 酵母の泡
もっとオススメのワインを知りたい方へ
美味しいワインでこれまでレビューしたオススメのワインを、ひとつのページにまとめました。
いかがでしたか?
今、ワイン愛好家の間で人気の日本ワイン。
日本人の味覚に合うようにつくられていることもあり、ぜひ、一度は飲んでみてほしいワインです。
とくに日本食にはバツグンに合いますよ(^ ^)。
これからの日本ワインがどう進化していくかが、ひとりの日本人としてとっても楽しみです。
今回の記事は「美味しいワイン」編集部の松尾がお届けしました。
See you!
ところで、この美味しいワインというサイトでは、これまでに色々なワインを紹介してきた。
200以上のワインを厳選してきたね。
それらのワインがひとつの記事にまとまっているといいんだけど・・・。
そう言うかと思って、私がまとめてみたわ。
以下の記事を見れば、美味しいワイン編集部がオススメするワインが一覧でチェックできるのよ。
それが、こちら!
この記事を監修してくれたワイン博士
(一社)日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
(一社)日本ワイン協会認定 日本ワインマスター
NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル。
(一社)日本ソムリエ協会主催の第9回(2013年)全国ワインアドバイザー選手権大会準優勝。
サントリーワインインターナショナル(株)スペシャリスト。
年間3,000種類超のワインをテイスティングし、お小遣いのすべてをワインに投じる徹底したワイン愛好家。
好きなワインは、酸味のある白と軽い赤。
ヤギ乳製チーズをこよなく愛し、通称"ヤギ原"とも呼ばれる。